現在、アフガニスタンから脱出できないでいる日本人は、どのような気持ちを抱いているのだろうか。
イギリスをはじめ、多くの国の駐在員も家族も、そして協力者と呼ばれる現地人も、すでに退避させたと各国政府の発表があった。
我が国も遅ればせながら自衛隊機を派遣し、退避の準備に入ったものの、寸前にカブール空港近くで自爆テロがあり、空港へ向かっていた避難民はすべて足止めを食らってしまった。
(カブールにある日本大使館の職員だけは、すでにドバイに避難している)
おまけにアメリカが、テロ立案者の乗った過激派の車両を無人機で攻撃し、幹部二人を殺害したと報道されたものだから、事態の悪化は歯止めがかからなくなった。
バイデンの「報復はこれで終わりではない」という脅しは、そのまま取り残された避難民の不安に拍車をかけている。
アメリカは、タリバンとの間で安全な空港管理の交渉を続けているが、今までのところ交渉がまとまる見込みはない。
そもそも、タリバンと敵対するテロ組織への対策なのだから、融和的な交渉などあり得ない。
タリバン自体にもそこまでの能力がなく、トルコに援軍を求めているらしい。
タリバンの宣言した退避期限は8月31日だから、まだ脱出できていない人びとの絶望感はどれほどのものだろうか。
ここ数日で事態が好転すればいいが、怯えたままタリバンの統治下に置かれる可能性もある。
米軍撤退計画の失敗もさることながら、韓国まで自国民の移送が済んだと発表したのに、日本の危機管理の甘さには呆れ果てる。
当のアメリカですら、軍用機にしがみついたアフガン人を振り落としながら、大方の協力者も含めて退避を終えている。
困難な状況にさらされる当事者の、不安と恐怖心はいかばかりか。
自分だったら、ほとんど見捨てられた孤児のような絶望感で打ちひしがれることだろう。
日本の先兵となって働いてきたのに、何たることか。・・・・日本人の退避希望者も、日本への協力者も、一生嘆き続けるかもしれない。
派遣された自衛隊の人びとも、家族も、深いため息をついていることだろう。
表向きそうした声は出せないが、内心では忸怩たる思いを抱いているに違いない。
不安の日々が連続し、さらにテロや報復が繰り返されれば、蓄積された不安はトラウマとなる。
残された二日間に、幸運な展開が起こることを期待するしかないようだ。
(つづく)
FB経由でメールが届けば回復ですね。
いろんなことが起こりますが、これまで同様にズクズク揺すりながら進めていきたいと思います。
どうぞ、よろしく。
2回確かに投稿されていましたね。
先ほどまでは見られなかったのですが、回復しているようですね。
これからもお元気でご活動ください。