ぼくが読んだ小説の中でもう一度読んでみたい作品が数編ある。
「香水・ある人殺しの物語」はその一つだ。
パトリック・ジュースキントの小説で、18世紀のフランスを舞台に展開する物語だ。
超人的な嗅覚を持って生まれた孤児ジャン・バチスト・グルヌイユの生涯を描いた作品で、著者の初の小説作品。
1985年の刊行以降シュピーゲル紙のベストセラーリストに316週連続で載り続ける記録を打ち立てたほか、46の言語に翻訳され全世界で2000万部以上を売り上げるベストセラーとなった。
1987年度世界幻想小説大賞を受賞した。
2006年に映画化されているので、そちらで知っている方が多いかもしれない。
旧作ではあるが、あらすじを紹介すると興ざめ〈ネタばれ〉なので興味のある方は邦訳のタイトルをもとに取り寄せてみたらいかがだろうか。
奇想天外な異能を持つ主人公の物語に翻弄されること必定。
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