さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

ニューカッスルといえばストロベリー

2011年05月03日 | 英国



 ロンドン・キングスクロス駅からグラスゴー行きのフライング・スコッツマンに乗って約4時間、列車がタイン河の鉄橋を渡るとニューカッスルに到着する。イングランド北東部にある典型的な労働者の街だ。そこの文化は熱狂的なフットボール(ヤンキーは「サッカー」と呼ぶが)とパブだけと言ってもいい。

 もともと英国にはパブが実に多い。しかしそのなかでもニューカッスルは英国で一番パブの密度が高い。とにかく通りごとに何軒もある。あっちもこっちも酒場だ。これはおそらく世界一だろう。これからそのパブを、いくつか紹介しましょう。

 まず取り上げなければならないのは、「ストロベリー」だ。なにせ地元のフットボール・クラブ「ニューカッスル・ユナイテッド」の本拠地セント・ジェームスパークの真ん前にあるからだ。メイン通りから離れているので、普段はだいたい空いている。中に入ると、長い歴史を持つフットボール・クラブの歴代の写真や、ユニホームが飾ってある。

 エール(ビールのことなんですが)は数種類おいてあるが、ここは是非目の前の競技場のすぐ裏にある醸造所から運ばれてくる「ニューカッスル・ブラウンエール」がいい^^その瓶は日本でも飲めますが、ここでは樽から出す、いわゆる「生」が飲めるのです。


    

 ちなみに目の前にある競技場の目の前、すなわちここのすぐ横に住んでいたもので、「最寄り」というわけで何度も来ていました。空いている雰囲気がよかったのです。

 しかし試合があった初めての日に驚いた。競技場に何万人も集まってくるわけだから、人がぎっしり!ギュウ詰めのパブでみんな飲む飲む!満員電車なみの混雑だから、入り口から歩いて10歩のバーまでたどりつくのに何分もかかる。

 こんな日に入る必要はないと思うでしょう。そうとは知らずに中で友人のケビンと待ち合わせちゃったんですw なんとかバーにたどりついても、みんな5ポンド札を振りかざしてカウンターに殺到し、増員している店員にエールを頼んでいる。わたしもなんとか1パイントを手にし、ギチギチにつまった客のなかから友人を探す。

 朝のラッシュの電車内で、みんな大きなグラスを手にして飲み、沢山の人たちが煙草を吸っている光景を想像して下さいw(゜゜)w 押し合いへしあい、とうぜん酒が服にピチャピチャかかります。みんなカプカプ飲む。「イッキ」なんて幼稚なことはしませんが、2~3口で飲み干してしまう奴が沢山いる。至るところグラスを置く。店員がひっきりなしに客の間をすり抜け、空になったグラスを10も20も縦に重ねて回収する。

 ケビンはスキンヘッドだったので、なんとか見つけることが出来ました^^



 左上で2パイントグラスを持っているおじさんが、ニューカッスル・ユナイテッドの監督(当時)のボビー・ロブソン。黒の縦じまがこちらのユニホーム^^ 右の赤のストライプは、隣町のサンダーランドのユニホーム。あちらの監督はサルに似ている、と馬鹿にしているんですw

 とにかくお隣同士、ライバルというか、敵対心が強い。喧嘩はしょっちゅうで、暴動になったこともある。出かけていった子供がいじめられて、市長が謝ったこともありました。

 まあ隅田川を渡ったあちら側と喧嘩していた下町の少年と同じ感覚ですねェ。。。(^益^;