カールスプラッツの美術館でクリムトを堪能したあと、ウィーンの街をぶらつくことに
しました。美術館や博物館は、一日にひとつ。歩いて疲れるのもありますが、芸術
作品を見て心を動かされると、頭がぼうっとなってしまいますからねー。
さて上はカールスプラッツの地下鉄駅。ウィーンの街にふさわしい素晴らしさです。
カールスプラッツから地下鉄に乗り、「ドナウ・インゼル」という駅までやってきました。
「ドナウ川にある中之島」という意味です。ところで、上の画像は駅から撮りました。
そう、橋の真ん中に駅があるのです。ホームなんです、ここ。通路も改札もなにも
あったもんじゃない。電車から降りたら、そこが橋の真ん中で、降りた客は右か
左か、どちらかに歩いてゆくのです。。。
ところでこの右岸と左岸、どちらが中之島だと思いますか?わからないよね!?
私はカンで左に行きましたが、当たってました^^
ドナウ川の真ん中にある「中之島」は、レストランやビールを飲むオープンデッキ
などがある、のんびりした観光地になっていました。
「赤いネオンに身をまあかせ~~♪
なかのし~~ま ぶるぅううす よぉおおお~~~♪」
・・・と歌も出てきましたが、ちとイメージが違いすぎるようでした(^益^;
やっぱり「美しく青きドナウ」ですかねェ。
旅行中は外食が続くので、ちと重い。この日の昼は、果物を食べたいなあと思い、
カフェで「トロピカル」を注文。そうしたらデカイw(゜゜)w
アイスの塊が5コも入っておりました。ふへー!と思って休むことなく完食。
休んでたら止まってしまいそうなんだもん。口が甘くなったので、結局ビールを
追加注文。昼を抜いたつもりが逆に太る?
腹ごなしにホテルの近所をぶらぶら散歩。
しかけ時計があり、ちょうど正時になるところだったので、どうなるかとビデオを構えて
おりましたが、たいしたことなかったのでがっくり^^;
観光はこんなふうに一日にひとつ何かを見て、あとはブラブラするのがいいです。
このブログをご覧になっている方々、「このやろ仕事してるのか」とお思いになるかも
しれません。 してますよー。 ただ休み(自分の自由気ままな時間)をなるべく長く
したいと思っているだけ。
マックス・ヴェーバーという学者が、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
という本を書いています。そのなかに、「高賃金の経済」というものが出てきます。
たとえば秋の刈り入れの時期など、経営者は労働者に一時的に一生懸命たくさん
働いてもらいたい。なのでその時期だけ賃金を倍にしたりする。するとイギリスでは
労働者は「もうかるぞ」と思って残業をしまくった。賃金が上がればやる気が出た
わけです。みなさんも時給が倍になればたくさん働きたいですか?
この作戦はドイツでも成功しました。しかし、今のポーランドにあるシュレージェン
という地方では、逆の結果になってしまいました。給料が倍になったら、半分しか
働かなくなってしまったそうです。今まで通りの給料がもらえて食っていけるならば、
仕事量は半分で済むほうがいいと考えたのですね。「高賃金作戦」は、どこでも
通用するわけではなく、失敗に終わりました。
そこでヴェーバーは、人間は地域により、エートス(行為を選択する傾向性)の
違いがあると分析するわけです。
「えー!給料を倍にしたら、半分しか働かなくなったの」と思いましたでしょうか。
ヨーロッパから見たらはずれのほうにある、とある田舎の地方では…なんて半分
おとぎ話みたいに聞こえますが、じつはこの私がそうです。 (=゜益゜):;*.’:;
そんなにせっせと働かなくたって、いーぢゃないですか。人に何か言われて、嫌でも
動かなくちゃならないのが仕事。その時間は少ないに越したことはない。しかし
自由を得るためにはお金が必要。その賃金を得るためには、働かなくちゃならない
というのが難しいところなのです。
問題は「蓄財が最終目的ではない」ということ。「自由な思想と自由な行動」、
それが最終目的であり、蓄財はその準備であるということなのです。「仕事」は
自分が社会の一員として貢献しているというアイデンティティの土台となるという
側面もありますが、それは私の場合、決して最終目的ではないのです。
あんまりブラブラしているもんだから、こんなこと考えるのでしょうか~(^益^;