今回は以前行きそびれたことのある伊那、そして駒ヶ岳(千畳敷カール)への旅。
なぜ伊那へ行きたかったかというと、井上井月(せいげつ)という放浪俳人の伝説を、
つげ義春の「無能の人」で読んだからです。無類の酒好きで、放浪と漂泊の俳句を詠んで
仙人のような人生を送った井月が彷徨った場所、それが伊那。憧れちゃうわけです^^;
というわけで、職場からそのまま中央線に乗って伊那へ向かいました。普段は普通列車で
まったり移動の私ですが、仕事を終えてからなのでスーパーあずさに乗りました。夜の
酒の時間を十分確保するためにはいたしかたない(そのためなら特急料金も払うってか)。
仕事のアカを洗い流すため、ワゴンサービスの地ビールと、りんごのお菓子を頂く。
これでようやっと旅気分かー。
岡谷という駅で中央線を降り、ここからは飯田線。スーパーあずさは新型で乗り心地も
よかったぞ。
んで、ここからはローカル線。後ろに見えているのは高速道路。すごく高いな。
たしか3両編成の電車は混んでいた。中学生やら高校生など、子供がワンサカ。なにせ
1時間に1本だったりするので、通学に集中するわけだ。1時間2本くらいにしろよー。
最近の子供たちは、固まって座ってスマホを出し、ずっとゲームをしてるんだな。
というわけで、「ホテル青木」に到着。名前からして期待値大だったが、この素晴らしい
レトロ感!スタッフも個性溢れるキャラだぞ。いい感じです。
入口から入って右側にくつろぎスペース。朝にはここでコーヒーのサービスあり。
左側にも。こちらは中二階のようになっており、VIP用なのか?
エレベーターも前時代的である。こんなところで煙草吸う人いるわけないのに、それでも
置いてある習慣をずっと続けているわけかー。調度品としてグー^^
入口は狭いが、わずかなスペースに板の間がある。この斜めに切ったデザインもいいぞ。
(夜に到着したのですが、これは翌朝撮ったものです。時間的な編集御免)
こっこれわっ!備品のひとつひとつをじっくり見てクレ。「昭和レトロ郷土資料館」の
展示品に、そのまま泊まっていい、と言われたような気分。古くても清潔ですぞ。
おお、さらに「座ってタバコスペース」が。
奥には洗面台が。レトロでいい~♪
ちなみに、どうやらこの日は俺ともうひとりしか客がいなかったようです。部屋数は
だいぶあるぞ。そんなガラガラの感じなのに、大浴場はそれなりに広く、24時間利用可能で
サウナ付きときたもんだ。そうそう何度も来ない町だとは思うが、ここはまた泊まりたい。