さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

市立小樽文学館と美術館

2021年05月23日 | 北海道シリーズ


小樽を観光していて、最後に残った市立小樽文学館と小樽美術館、・・・地味である。
去年ついに来ようかと来てみたらコロナで閉館になっていました。今年の春、感染者数は
10倍くらいになっているのに開館になったかぁ。そういえば学校もそうだ。それで
「緊急事態宣言」って言ってもなあ。。。


まず美術館のほうに入りました。おそらくは地元の芸術家の作品が並んでいます。
地味ですが、静かにしみじみと芸術に触れることが出来て、いい空間です。


文学館のほうは、ガリ版から印刷の歴史をたどる企画展。古いワープロが並んでいます。


むかしこういう雑誌が印刷されたと。ガランとした畳の部屋に、こういうのがあると
少年少女たちは何度も熟読したのでしょう。


テレビドラマの台本なんかもありました。


伊藤整の書斎を復元したもの。やっと文学館らしくなってきた^^;


伊藤整といえば、ロレンスの「チャタレイ夫人の恋人」を翻訳し、それが猥褻だと
出版禁止になり、裁判になった事件がありました。ちなみにロレンスは我が友人
ケビンの博士論文のテーマです。それにしても、いまこれを読むとほとんどの人が
「この作品のどこが出版禁止になるような猥褻物なの?」と不思議に思うでしょう。

時代によって、地域によって、風習や価値観は変化します。帝国主義の時代には、
「戦争反対」というと「非国民!」と断罪され、同性愛はキリスト教によって長く
非難されてきました。私が子供の頃は、陰毛が見えていると「猥褻」と判断されたりw

そこで学者というのが、「政治形態には歴史上いろいろありまして、現在我が国では
・・・」とか、「いままで様々な戦争というものが人類史にはありまして・・・」
なんて言ったり、「同性愛というのは、某宗教では・・・古代ギリシャでは・・・」
とか言い出したり、実に様々な意見が出てきます。

そうやってまぜっかえされると、視野が狭く教養のない政治家や官僚は怒り出します。
だから意見を聞くときは、自分に賛成する学者(こういうのを御用学者と言います)
だけを集めようとします。それがいま、日本学術会議で起こっていることです。
人選をするとき、「総合的・俯瞰的」判断をしたそうです。ま・さ・に!そういう
判断をするべきなんですが、どこまで冗談のような自己矛盾なんでしょうかー。


あ~「蟹工船」の小林多喜二なあ。資本家にいいように使われて、現場のひどい環境で
働いている人間が搾取されるっておかしいじゃないか、という共産主義的思想が
「犯罪」となる時代でした。警察に捕まって、寒中に丸裸にされて太いステッキで
殴り殺されたのです。体中が黒くなるほど腫れあがり、どこの病院も警察が恐いから
検死を断ったそうです。いまがそんな時代でなくてよかったなあ。。。


おっ! 昨日行った美術館になっている旧北海道拓殖銀行に、小林多喜二が勤めて
いたのかあ。それにしても、まわりに建物がなかったんだね。


ミニ企画展で、北海道の「ゲーセン物語展」をやっていました。私はさんざん
行きましたけれど、いまやこうやって展示されるものになったんだなあ。。。