夕食に外に出る。函館はなんたってカニやらイカやらの海鮮料理。しかし朝から
イクラやら甘エビやらタラコだの食べ放題だし、昨夜も居酒屋で刺身を食った
わけで、さすがに居酒屋はやめて、ネットで調べたスペイン料理の店に行く。
幸い雪は降っていないし、その店はホテルのすぐ裏。
入ってみると、こじんまりしていい感じの店です。スペイン料理はタパスとかピンチョス
と呼ばれる小皿料理が有名で、いろいろ食べたい日本人には人気です。
上から時計回りにアンチョビ、ニシンの酢漬け、生ハム、牡蠣と、俺の好きなもの
ばっかり選びました^^ アンチョビは自家製で、イワシをさばくところからやっている
んだって。ちなみにそう説明してくれたお嬢さんはとても感じがよかった♪
食前酒はスペインのシェリーです(^益^)b
ワインもなかなかの品ぞろえで、一杯目はまろやかなテンプラニーリョ、二杯目は
スパイシーで深みのあるガルナッチャ。どちらも旨かったぞォ~。
サラダは函館産のワカメを使ったもの。なんでぃ、海産物が続くと思ってスペイン
料理に来たのに、生ハム以外はみんな海産物じゃん^^; でも地産地消の精神で
正統派のスペイン料理を作っているところが立派だし、どれも美味しかったです。
食後酒にはリキュールをいくかな、と思っていたら、メニューの一番下にブランデー
で「カサファナ100年」というのに目が釘づけ。「1世紀を経て妖艶な香りが広がる」
ときたもんだ!
お値段にも目がテンになったが、12秒ほど考えてそれを思い切って注文。画像では
右が25年物ですが、左がその100年もの。さすがに美しいお嬢さんではなく、店長が
じきじきに持って出てきました。たしかに長熟のまろやかさ!
しかしウイスキーの醸造所に行ったとき、30年ものにもなると、木の樽の下にわずか
にしか残っていない、と聞いたことがあるけれど、と言ったら、この100年ものの
作り方を店長が教えてくれました。樽をピラミッド型に積み上げ、何年か経つごとに
減ってきたのに注ぎ足し、樽の段を移動させてゆくそうです。つまり100年ものと
いっても純粋に全部100年ではなく、90年、80年、70年~~と足されていって
100年積みあがったものが瓶詰されるとか。そういうわけで、こんなに濃い色に
なっているわけね。ウイスキーの年代物は、時が経つほどに薄い色になっていたと
思いますが。
ラマンチャで作られた酒ということで、ドン・キホーテの故郷というのもいいねえ^^
ブランデーは、手のひらで包むように持っているとアルコールが立ち上ってきて、
その複雑で魅惑的な香りを肺の奥まで吸い込むのがいい。グラスに鼻をつっこんで
いつまでもうっとりしているおっさんがひとり。外は雪景色の港町函館。は~るばる、
きたぜ、はぁ~~こだ、てぇえええええーーー!!!
と心のなかでですよ。もちろん^^;
このスペイン料理屋は料理も酒もよかったので、3日後にまた来てしまった。
またこいつきたな、と思ったのでしょう。「こちらに滞在ですか?」と聞かれて
しまった。仕事がなきゃあ、もっと長期滞在したいけどねえ~~(^益^)b
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