小樽運河のすぐ裏に、観光船の出る港がありました。(昨夜寿司屋の大将が勧めて
いたのはこれかあ)
鰊(ニシン)御殿のある祝津という岬の街に行く船が出ているのですが、時刻表を
見ると10分後に出航!さっと切符を買って、乗ることにしたのでした。天気もいいし
なあ~。
小樽の海岸線を伝って、約3~40分だったか。ここからは東京までの距離の半分で
ロシアに行けてしまうのですぅ~。
長く厳しい冬の景色だと、全く様相が違うのでしょうねェ。
観光船に乗っている人は数多くいましたが、ほとんどは岬をぐるりと回って遊覧を
楽しむ客だったようです。祝津で船を降りたのは私と中年の夫婦だけでした。
しばらく歩くと食堂があり、店先で鰊を焼いています。捕れなくなったとはいえ、少しは
捕れるのかしら?
メニューはいろいろありましたが、当然ニシン定食にする。けっこうデカイ!
背中の身から食べ始めたのですが、腹にはでっかい卵、あの数の子がぎっしり!
最初からわかっていれば交互に食べたのに、背中の身を全部食べてしまってから
気づいたので、最後は巨大な卵ばかり食べるはめに…w
ちなみにメニューに「あわび時価」と書いてありました。おばちゃんに、「ちなみに
時価っておいくらなんでしょう…?」と聞くと、「3500円ですよ~♪」とのこと。「うへえ!」
という私のリアクションに、注文するか聞くこともなく、おばちゃんは去って行きました。
漫画だったら、頭の上に吹き出しで「こいつが注文するわきゃねーな」というセリフが
出ていたことでしょう^^;
* * *
さて、「花子とアン」の感想、最後です。
主人公の花子が軍国主義には賛成できないという理由でラジオの子供ニュースを降りると言ったとき、局長は驚いて怒り出し、「日本がひとつにならなきゃいけないときに、あんたは所詮ごきげんようのオバサンだ!」と喚きました。
これを聞いて私は不謹慎にも声をあげて笑ってしまいました…^^;
だってねえ、喚いた局長はいかにもワカランチンの「オジサン」。このドラマのシナリオを描いているのは女性で、視聴者も圧倒的に女性が多いはず。つまり女の世界で描かれた典型的な「悪者おやじ」。日本の職場では圧倒的多数が男性の上司ですから(戦争を始めるのも、まず男だ)、「おバカなくせに上に立って威張ってる」という女性から見た不満たっぷりな構図そのもの。とどめが「オバサン!」ですからねー。
「オジサン」の私から見たら、「ひどいー」です^^;そりゃこんなオヤジ、いくらでもいますよ。でもさ、これを見て「そうそう、こんなやついる!」と怒ってる女性たち、いかにもな「ずうずうしい年増女」が描かれていたら、苦笑するしかないでしょう?
私が笑ったのはもうひとつ、「ひとつにならなきゃならないときに」という決めセリフもそうです。
だってそういうとき、必ずと言ってよいほどに「私の考えたやり方、もしくは私が賛同するやり方に」が頭についているんだもん(あちこちにいますよね、そういうひと^^;)。そんなセリフが出たときに、試しに「それじゃあ、こちらのやり方に統一するというのはどうでしょう」と提案してご覧^^「ひとつになることの妥当性」とか「ひとつになる場合であれば、どのやり方にするか」という当然あるべき議論に進むことはなく、まず感情的な反応しか戻ってこないと思われます。 (^益^;