さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

豊橋の夜を彷徨う

2018年12月04日 | 関西シリーズ



豊橋に到着。あとは夜の町に繰り出すだけ。



だいたい駅から線路沿いに横に入っていくと、夜の町があったりするのだ。しかし
この日は日曜。閑散としてるぜ。。。



あちこちやっている店はあるのだが、何か違和感がぬぐえない。なぜだ?



おかしい。ここは吉祥寺や下北沢じゃないのに、こんな若者向けの店ばかりだ。
すきまに暗くなっている(閉店している?)場末の居酒屋があって、開いている店を
のぞくと若者ばかりがちらほら。

そぉ~か、こりゃあ昔のおんぼろ飲み屋街が朽ち果て、空き家になっているところに
若者向けの店を人工的に誘致して、改装した店ばかりが並んでいるんだな?恐るべき
町おこし!これで若者がワンサカやってくるのか?かつてなく増殖しているジジー
たちはどこへ行けばいいのか?「共存」ってアイデアはないのかなー。



場末の飲み屋街があったはずの駅の北側はあきらめ、橋を渡って南側へ行くことにした。
橋の下には、こんな朽ちた昔は魅力的であっただろう店の跡がある。



何やら侘しいのう。しかし駅の南側に出れば賑やかな繁華街があるはずだ。



東海道線をまたいで行きます。



大きな街だと、逆にどこに入っていいか選択が難しくなるってもの。それなりに数は
たくさんあるのだが。。。



こういうときは、少し路地裏に入るといい。



今宵は「豆の木」に入ってみようか。



なかなかの「当たり」でした。常連さんがひとりふたりと入れ替わるくらいに空いて
いる。ご主人のじーさんと、30代くらいの娘さん(?)のツーオペ。適当に静かで、
たまに声が交わされるくらいの落ち着いたやりとり。気を遣わなくていい。



それくらいリラックスすると、酒が進む^^; ビールのあとは普段は酒にするのだが、
この日のつまみは「イカ明太子」のみの気分だった。そういうときは焼酎がいい。
もちろん芋。すぐにグラスが空いてしまい、「すみません~、おかわり」と言って
注いでもらう。旅先なのでボトルは頼まない。なので「また一杯」となる。ご主人は
「あんた、酒好きだね・・・」とつぶやく。「好きですよ。弱いけどね^^;」と
返す。つまみ一品で飲んでばっかりいるからそう思われるんだよね。


二川宿 商家駒屋

2018年12月03日 | 関西シリーズ



二川宿本陣資料館を見物し、さらに宿場町を進みます。



「和風スナック秋田」にもそそられるが、今はそういう時間ではない。



商家駒屋にやってきました。こちらは観光スポットになっています。



むかしの井戸ねー。



何やら人の気配。



着物が展示されていました。その奥にはカフェがあったりします。



手前の観光スポットより、あちらのほうが気になる。こちらのスポットのスタッフが
昔の味噌蔵だと教えてくれました。すでに使われなくなってから長い時が経ち、内部の
味噌の巨大な桶(?)は、多くの塩分を含んでいるので廃棄物として処理できない状態だ
と説明してくれました。



街道から離れて裏道を通り、ブラブラと駅に戻りました~。宿場なんだから茶屋が
あって、ちと酒でも出すところがあってもいいのになあ~^^;


二川宿本陣資料館

2018年12月02日 | 関西シリーズ



二川宿を進んでゆくと、駅から15分あまりでひときわ大きな建物、本陣資料館があります。
ちょっと新しすぎるのはしかたがない^^;



入り口は横にありました。車を駐車場に止めてそのまま入る、ということなのでしょう。
東海道はみんな歩いたんだぞ!



ほおお、ちょっとしたテーマパークのよう。入場料を払うと、「荷物を入れるロッカーが
横にあります。コインも戻ってきますよ♪」と、おばちゃんはとても親切。



まずはお約束のお人形さんが待っていました。



旅人たちの様子が展示されています。こういうのは面白い^^
下の真ん中、東海道には茶屋がずっと並んでいて(そりゃ徒歩だもの)、弥次さん北さんが
通るといつでも「お休みなさいまし~!」と声をかけられ、引っ張られる。場所ごとに
名物の品が出てくるのも面白い。ひどいところでは餅に糠がからめてあったり。
「あったか~い冷や飯や、焼きたての冷えた魚もありますよ~♪」なんてことも(^益^)w



今回の旅は、天竜川の東、掛川から始まり、天浜線で天竜川の上流まで行き、そこから
南に下って浜松へ。西の浜名湖へ行き、それから三河湾に近い二川までやってきました。
豊橋に泊まり、翌日は渥美半島の先端、伊良湖岬まで行って、それから名古屋に出る
予定です。



江戸から京都まで、歩いて2週間というとちょっと早い気がします。交代で走ると
3日だったとは。東海道本線が開通した明治時代には、列車で8時間余りもかかったの
ですかー。そして新幹線だと3時間半になった。ウウム。

私は前回の東海の旅は、焼津、静岡、清水と泊まり飲みました。今回は掛川、豊橋、
名古屋と泊まり飲み。このペースで行くと、東京から京都まで、電車に乗って2週間
くらいはゆうにかかりそう。ううう、俺の旅は、江戸時代に歩いたよりも遅かった
のかあー!こりゃあ大発見だ。



相宿で酒盛りが長引いたら、そりゃあ迷惑ですなあ。(^益^;



旅の道具ね。弥次さん北さんは、道中「坊主持ち」という遊びをします。どちらかが
全部の荷物を持ち、坊主が来たら持つのを交代するのです。場合によってはすぐ来るし、
ときにはなかなか坊主が来ない。北さんは若い尼さんが来たら、煙草をあげて(尼さん
は煙草を吸うんだ!)「一緒に泊まろう」なんて下心でナンパするんです。もちろん
軽くあしらわれて煙草を失うだけなんですが。



折り畳みの枕。こりゃあ便利そう。



昔の旅籠屋が改修復元されて入ることが出来ました。だいぶ立派な宿ですね。



みんな夜は酒を飲んだとー。



こちらは大名の宿、本陣。東海道は参勤交代でたくさんの大名が行き来したのですが、
大名専用の宿、すなわち「本陣」は二つしか残っていないそうです。そのひとつがコレ。



なんかピカピカすぎると実感が湧かなくて感動もせんのお。。。


二川宿を歩く

2018年12月01日 | 関西シリーズ



浜松から豊橋へ向かう途中、東海道の宿場町、二川に途中下車して町を見物することに。
昼飯を食おうと思っていたけれど、駅前には店がない!えええ。
「東海道中膝栗毛」
によれば、弥次さん北さんが通ったときには家ごとに女が立っていて
「お休みなさりまあし!」と声をかけていたそうなのだが。。。
この二川宿は、本陣(大名が泊る宿)があるところなんだぞ!




これ、店らしくないよね。「食いもん食べにおいでん」というポスターがあるので、
よくよく見ると食堂ではないでーすか^^



おうおう、シックな造りでいい感じ。何やらの集まりで、地元のおばさま方が10人ほどの
団体でお食事をしていました。すごく楽しそう。でも食べ終わって出るところ。
残るは俺一人に。



この店のお勧め、かつ丼を頂きました。栗羊羹までついていて、まー立派。これから
宿場町を歩くので、ビールは小瓶にしておこうかな、と思っていたけれど、品切れという
ことで、「どうしましょ!?」と困った顔の店員のおばさまに、笑顔で「大瓶で結構♪」と
いうことになりましたー。



ねえ、奥の廃屋、ファミマじゃないよね^^; 駐車場はあっても店はない???



左の「パーマ」は閉店しているようですね。んで奥のほうはやっていそう。どういう
歴史があったのかなー?



だんだん宿場町らしい家並みになってきました。「大名行列」というのぼりがありますね。
何かイベントがあるようで、あちこちにこれが立っています。とある雑貨店の前に来たら、
ヲヴァ~サンが困った様子で、そののぼりをいじっていました。「どうしました?」と
聞くと、「これせっかく配られたのに、ヒモがゆるんで・・・」と心配している。

「何かはさめばきちっとなるんじゃないですか」と言って見てあげました。たしかに
少~しゆるんじゃいますが、はずれることはなさそう。でもなんとか直そうとしている
ので、ヒモに何かはさむものがないかと店の中に入りました。

すると初老の男性、そのヲヴァ~サンの息子さんが出てきて、俺に「どうかしましたか?」
と聞いてきた。のぼりが緩んでいるのを心配していたから、とわけを話す。すると「ああ、
私の母親は、もう一日中それの心配をしていて、歩いている人をつかまえては話しかけて
いるんですよ。認知症なんですよ。困ったものなんです。もう施設にでもいれたほうが…」
とお母さんが目の前にいるのにワラワラ言い出したので、「やさしくしてあげて下さい」と
言い残して失礼しました。一緒に住んでいて大変だろうけれど、のぼりをきつく締め直して
あげればいいのになあー、と悲しくなる。



選挙ポスターなんて貼ると景観に悪いなあ。電柱と電線もしょうがないかあ。



弥次さん北さんも通ったんだろうなあ^^



この先を行けば、宿場の資料館があるはずなのだ。