さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

高遠へ到着

2018年12月22日 | 関東甲信越



伊那からバスで高遠へ到着しました。バスターミナルは「高遠駅」といいます。むかし
伊那から高遠まで鉄道を敷く計画があったそうですが、採算が取れそうにないので計画は
消滅したそうです。だから「駅」という名前がついたのかな。



なかなか風情のある町のようですね。伊那からバスしかないという陸の孤島のような
土地なのですが、城址はあるし、歴史は古い町なのです。



おお、ナイス歪み具合。その向こうのプレハブみたいな直線と比べると、ずっと味わいが
ありますよねえ。しかし散髪屋が向かい合っているのか?



高遠は桜で有名です。「ノア」のマスターに「これから高遠に行く」と言ったら、「桜の
季節は観光バスがぞくぞくとやってくる」と言っていました。たしかにこういう桜が満開の
時期には、さぞや壮観でしょう。

桜は自然に成長したものではなく、品種改良したものを植樹して育てたものだから、桜で
有名な所は巨大な庭園だろうと池澤夏樹が書いています。たしかにそう。高遠の町全体、
そして城址公園を全部ひっくるめて、ここは大きな桜の庭園なのでしょう。



ぶらぶらと歩いて昼飯はここにしました。



蕎麦屋は酒が飲めていい。寒いので燗にしてもらいました。酒は地酒の「仙醸」。
野沢菜っぽい突き出しもいいねえ。



鴨つくねつきのざる蕎麦を注文。鴨は歯ごたえがしっかりしていてとても旨い。そばつゆ
には味噌と山わさびが出て来たぞ。溶かして食べろと。右はクルミのたれ。



おおお、大根おろしではないか。なので味付けに味噌と山わさびなのかー。大根おろしで
蕎麦を食うのは、あわら温泉以来だなあ。あんときゃ薬味もなく、ひたすら大根だったが。
自分で味噌と山わさびを溶かして食べてみると、これはこれでまあまあ。右のクルミだれと
順番に食べるのもいい。



やっぱり昼酒でほんのりあったかくなって歩くのはいい。こちら名物のソースかつ丼と
ビールも考えていたが、蕎麦に日本酒でよかった。さむいもん。



城というのはだいたい山の上にあるもの。少し歩いてゆくと、遠くに山が見えました。



だーれも歩いていません。みんな車に乗るからなあ、というんじゃなくて、そもそも
車も走ってねーぜ。そうだ、この歩いている道も全部舗装されているから、人っ気がない
のが不思議に思えるんだ。土の山道なら人がいなくても気にならないかも。人口が少ない
人の通らないところを立派な舗装道路にするって、誰も乗っていない電車を走らせるような
ものなのかもしれませんねェ。