室堂から立山高原バスに乗り、弥陀ヶ原に向かいます。この道路は自家用車が入れ
ません。なので途中でバスの最終便に乗り遅れたり、宿の予約を取っていなかったり
すると大変なことになるので、バスに乗り込むときにはそのあたりを確認されます。
それにしてもすごい雪の壁。これはポスターなんかで見たことがあります。バスの
高さのずっと上まで壁があり、両側の雪の壁の隙間を行く景色。
先頭の席に座れてよかった^^
バスは1時間に1~2本ですが、その時刻に複数発車するのです。そして途中下車
する乗客は最後のバスに乗せられます。前を走るやつは終点の美女平まで直行。
途中下車は俺と中華系女子3人組だけでした。
ぽつりぽつりとああいう感じのホテル、ロッジ、ヒュッテ?があります。山の上にも
立派な山小屋があちこちに見られました。
バスはだんだん山を降りて行きます。
なだらかで快適なドライブですよ。
弥陀ヶ原までは15分ほどですが、標高が下がって雪が少なくなってきました。
宿泊予定の立山荘に到着。バス停のすぐ前でした。中華系3人組女子は、バス停の
反対側のホテルのほうに向かいました。一緒じゃなくてよかったw
部屋はこんな感じです。
窓からはこんな景色。
ちょっとすると雲が向かいの山を覆い始めて。。。
すぐにこんなふうに見えなくなりました。山歩きをしていたら、あっという間に
霧に包まれて何も見えなくなるのでしょう。
ロープウェイを降りて「大観峰」に降りると、すぐに立山を越えるトロリーバスが
出発時刻でした。30分置きなので、ここでウロウロするよりも先に進みます。
ここは山の中腹だから、景色はきっとロープウェイから見たのと同じだろう。
出発するバスは何台か同時に走るようです。
バスは3台ほど同時に連なって出発。すると20人ばかりの中華系団体と同じバスに
入れられてしまった。1番前の席に添乗員のおばさん。俺は2番目。うしろに
ワンサカ中華系(本土、香港、台湾?)。すると添乗員のおばさんは、振り向いて
拡声器を使ったような耳をつんざく大声で団体客に指示?説明?をし始めた。
それがすごい。もんのすごい大声だ。俺の目の前、その口から俺の耳まで約60㎝。
鼓膜が破れるかと思ったので、指で耳をおさえる。空気が薄いのとは関係ないだろう。
恐ろしい騒音には関係なく、バスは山の中のトンネルをスイスイ走って行きます。
途中でバスが行き交うために止まりました。すると目の前に「立山直下」という
表示が。この真上が立山の山頂なのでしょう。
むむ、ここは標高2391m。立山の山頂は3015mだから、この上600mが頂上なんだー。
さてバスは立山の反対側、室堂に到着。俺の繊細な鼓膜はなんとか破られずに済んだ。
外に出ると、この雪景色だ。6月ですぞ。
観光客がそれなりにいて、ちらほらとホテルがあります。旅の計画を立てるとき、
このあたりの宿を検索しましたら、高い~。まあ物資の輸送も大変だろうしなあ。
電気水道などのインフラも費用がかかるだろうし、そりゃ当然か。
「みくりが池」まで歩いてきました。お~、凍ってるー。
水の色は紺色に見えました。ここは紅葉する前に降雪があったりするとか。雪のない
景色が見られるのは7~8月くらいだけなのかな。
この様子だと7月でも雪はなくならないか?
冬はすごいのでしょう。この雪の紋様、滅多に見られないよねェ。以前に標高2300mの
千畳敷に行ったとき見ました。雪の表面の皺、これは「シュカプラ」といって、
積もった雪が強い風の力で波目紋様なるんだそうです。
これだけの雪景色なのに、半袖の夏服で寒くありません。風も強くないし、天候に
恵まれたんですよね。
黒部湖からトンネルに入っていくと、ケーブルカーの黒部湖駅に到着。
西武池袋線を斜めに倒して平行四辺形にしたようなケーブルカー。かなりの斜面なので
そのいびつさもなかなかだぞ。トンネルのなかに入ると標高1500mだけに涼しいが、
せっせと階段を上がったりするので半袖の夏服1枚で問題ない。むしろ登山フル装備は
暑くないのかな?
急斜面のケーブルカーは、ものの5分で標高1800mの黒部平に到着。雪山が目の前の
絶景だー。
次のロープウェイには15分の連絡。つまりこのあたりを10分ほど写真を撮ったりする
時間がある。一本あとにすれば20分間隔なので、それでもいいんだけどまだまだ
乗り継いでいかなきゃならないので、先に進むことにしました。
中華系の観光客が多かったなー。
ウルトラマンの怪獣で、こんなお肌のやつがいましたよねェ。。
これからロープウェイで、あの山の中腹にある「大観峰」に行くのです。途中に
支柱はなく、ロープが谷底の上に垂れ下がっています。
さ~て乗るぞー。
先に乗ったガイコツ人連中は一番前を陣取りました。ロープウェイは、後ろのほうが
景色を楽しめると思うんだがなあ~^^
わずか7分で、標高2300mまで登っていきます。あっという間にダム湖は下に
小さくなりました。
雪の筋を見ると、駒ケ岳の千畳敷カールを思い出しますねェ。
雪の世界に入っていきましたー。
自分ではほとんど足を使って登ってないのに、乗り物に乗ってるだけで標高2300m!
黒部ダムの展望台から、北方面。向こうに雪山が見えるぞ。
アップにしてみます。
反対側、南はダム湖。こっちも雪山だ。
さて展望台から降りて、ダムのへりを歩いて立山に向かうケーブルカーの駅に
向かいます。
だんだん降りてくる。なかなかコワイ階段を降りているのです。
休憩所がありました。白玉ぜんざいの上にソフトクリームがのったやつです♪
本日の昼飯はこれだ。。。 夜の酒は欠かせませんが、昼食は欠かしても大丈夫な
私なのです。
流木が溜まっていますね。
あの階段を延々と降りてきたんですよ。特に高所恐怖症ではありませんが、なんか
イヤ~な感じはしますー。金2両を入れた袋がギュッと縮こまりますが、コレ女性は
どうなるんだろう?
真ん中あたりから2ヵ所、水がドドドと放水される迫力の景色は6月末から。
この下のほうからその様子を眺める展望台があるのですが、水も出てないし
階段を降りて登るのも大変なので、このまま渡っていきました。
真ん中あたりから下を覗くとこうだよ。ちとコワイぞ~w
ダム湖のほう。流木を集めて回収しているようでした。
天気に恵まれてよかったよー。関東東海地方では梅雨入りして雨のようですが、
こっちは幸運にも晴れておりました。
さて山の中に入るトンネルを進んで、これからケーブルカーに乗って進みます。
扇沢からは関電電気バスに乗って黒部ダムへ向かいます。昔はトロリーバスで
電気をパンタグラフで受けながら走ったそうですが、いまはご覧のように急速充電で
走るのです。だから「電気バス」。乗用車だと「EV」って言ってますよね。
さあて出発。電気だから実に静かだぞ。
すぐにトンネルに入ります。そして急な上り坂になってます。
コレ、掘るの大変だったよね。。。 遮るものはなく、ほぼ直線でスイスイ行くので
たった16分で到着してしまいます。
途中で2車線になり、バスが行き交いました。
乗っちゃえばほんとすぐ。
んで階段を上がる。こりゃ~少し大変だ。いまのところ腰は痛くない^^;
220段だったか、途中で「あと150段」だの表示を通過しながら頑張ったー。
荷物に本とかPCなんぞを持ってくると重くなる。なるべく身軽にしないと大変な
ルートですぞ。展望台に出ると、いきなり絶景だー。
先月小樽の山にはまだ雪が残っていたが、こちら立山はさすが3000m級だけに、
6月になってもまだこの雪だ。
ダムはでかいー。放水は「6月下旬から」だそうです。ううう。先週台風が来ました。
もっとドンチャカ降って激しく増水してくれりゃあ豪快な放水が見られたのか?
ダムと湖と高い山でスケールが大き過ぎ、全体を写せないぞー。縦の構図にして
精一杯後ろに下がってコレですぅ。