さあて昨夜の酒が少々頭に残っているが、今日から立山アルペンルートに入ります。
まずは上諏訪からアルペンルート出発地の信濃大町まで電車で行きます。それほど
長い乗車じゃないけれど、タイムテーブルでいたしかたなく酒一杯分を特急料金に
使うことに。
もちろん指定席なんて買いません。自由席はだいたいはじっこの車両。列車が最初に
入ってくると前の車両は「指定席」と書いてあったので、せっせと歩いて一番後ろの
車両まで歩きました。とりあえず乗り込んで、発車して揺れる車内を歩いて行くの
だが、最後までいっても「指定席」! おかしーなーと思いつつ、前のほうにまた
歩き出す。12、11、10、9、、、と移動するが、ずっと「指定席」。そのうち
グリーン車になり、ついに先頭の1号車までやってきたけれど「指定席」! w( ゚益 ゚)w
というわけで、ついに隣駅の岡谷までやってきて先頭車両の開いている席に座って
キップを見てみると。。。「自由席」ではなく「座席未指定」と書いてある。小さい
字を読んでみると、「指定席券をお持ちの方に席をお譲り下さい」と書いてある。
もしどこか空いているところがあったら座ってもいいよ、という切符なのかー。
腰に爆弾抱えているっていうのに、揺れる車両を延々と歩いちまったよ。。。
やっと座って外を見ると、だんだん山の中に。
進行方向に向かって座る特急は、やはり少々乗り心地がいいね。
北アルプスにはまだ雪が残っているな。
というわけで、アルペンルート出発地の信濃大町に到着。電車を降りる人はあまり
多くないようだ。スタートから観光客で混雑していたらうんざりですからね。
ここでの接続はよく、15分くらいでバスは出発。初めて降りた駅だけど、なかなかの
街です。酒場なんぞもありそうだね。でも泊まるなら松本か~。
おおお、まだだいぶ雪がある。半袖の夏服だけど、寒くないかな?同じバスに乗った
初老の方々は、長袖の厚い上着まで着てしっかり装備の登山スタイルだが、そりゃ
暑すぎるような。。。
バスは約40分、山を登っていきます。
そして扇沢に到着。ここからは「関電トンネル電気バス」に乗り換えです。
切符売り場では、このアルペンルートの最後、電鉄富山まですべての乗り継ぎ切符を
買うことができました。電気バスのあとはケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバス、
高原バス、またケーブルカー、そして電車に乗るので、まとめて買えるとありがたい。
片道1枚購入すると12000円超え。富山から新幹線で東京まで帰るのと同じ値段だ。
まあこれだけの乗り物を整備、維持するのは大変でしょうからね。
切符は7日間有効なので、途中でのんびり宿泊しながらでも使えます。高価な切符
なので、売り場のおばさまに「なくさないようにね」と注意を頂きました^^;
子供じゃあるまいし、とは思いません。広島の厳島神社に行ったとき、船を降りたら
帰りの電車の切符をなくしたことに気づいたからなあー。
朝ホテルを出て、すぐ横のパチンコ屋の脇にある灰皿で一服。小さな空き地になって
いるので、犬の散歩に立ち寄る人が多いようだ。そして糞を落としていくらしひw
「飼い主の 程度教える 犬のフン」という575の標語。警察が専門にしている
やつだね。ちなみに今年度の「内閣総理大臣賞」は「手を上げる 子どもはあなたを
信じてる」と「スマホじゃない 見るのは前でしょ 周りでしょ」だそうだ。
俳句にするのは素晴らしい日本文化。たしかに「犬のフンをそのままにしておくなよ。
お前の人格が問われるぞ」なんてストレートにやるよりも気が利いているよねえ。
横に英語表記があるぢゃねーか。Owners! It's a social and lawful "RESPONSIBILITY".
直訳すると、「飼い主よ!これは社会的にも法律的にも責任問題だぞ」ってところか。
フンがないけど? あ、そこは絵で伝えているのねw やはり英語だとストレート。
やはり日本は和の文化なんですねェ。
朝食は喫茶店でのんびりモーニングセット。ホテルのブッフェであれこれ食べるより
いい。昨夜もだいぶ飲んだしな。。。 ちなみに出発の前日の朝、私の腰はグキッと
なったのです。特に何もしてないのに、突然。重いものを持ったりひねったり、
夜のお楽しみに励んだりということも残念ながら全然してません。先端が尖ったくさび
を腰のあたりの背骨の中心に狙いをつけて、木槌でコーン!と叩いたみたいに
「いでっ!」と絶句したのだった。
腰が痛いのはとても困る。便座に座るのも「イデデデデ・・・」。靴下をはくのも、
前かがみになって歯を磨くのも、立ち上がるのも「うっつっつっつ。。。」。微妙に
前かがみになってヨレヨレ歩くと、まるでヲズィ~サンではな~い~かっ。
明日は旅に出るのに。。。と心配していたのだが、翌朝起きてみるとなんとか半分
くらい回復しており、これなら荷物を持って歩けるではないですか。まだ若い!
ケーブルカーの椅子から立ち上がれなくなるとか、宿の風呂で座り込むことになったり
はしないかと若干不安がよぎるが、まあ予定通りに出発したのでした。
甲府を出て西に向かうと富士山とはさようなら。
いつもは山を見上げているけれど、今回の旅では高い山の上を行くんですー。
諏訪湖に到着。幸い雨も降らないようだ。
諏訪湖のほとりを散歩しました。暑くもなく寒くもなく、絶好の旅行日和に恵まれ
ましたよ。
おお、コロナ禍では休止していた白鳥さんの遊覧船も復活したかあ。湖のほとりに
ちらほらとあるベンチに座りました。すると、たしか来るとき同じ電車に乗っていて、
上諏訪駅で一緒に降りたきれいな女の人が歩いてきて、俺の隣のベンチに座りました。
うむ、たしかにその人だ。美人は忘れない。まさか俺を見つけてわざわざ隣に?って
ことはさすがにないかー。
運命の赤い糸的な?「先ほどお会いしましたよね♪」とか話しかけるべきか?
「この先にある酒蔵の真澄って酒は好きですか?」は変だ。「次の白鳥さんに一緒に
乗りませんか?」は唐突すぎる。もっと自然なスタートを切らねば。うまいこと
風が吹いて、彼女の帽子がこっちにコロコロコロ。。。それを俺が拾って、、、と
立ち上がったところで腰がグキッとなったら悲惨だなw なんて妄想していたら、
彼女は立ち去ってしまったのでした。初動の遅れが致命的だったか。。
さてホテルに帰って温泉だ。いつも泊る上諏訪ネオステーションホテルは、源泉かけ
流しの温泉、広々としたサウナ、湯が霧のように降ってくるミストサウナ、水風呂が
あって、ぐるぐる順番に入ってたっぷり1時間以上もお楽しみ。腰は冷やすのがいい
のか、温めるのがいいのか?とにかく両方やれば腰痛も癒えるぜ!
夜は当然、飲み放題パラダイスの「とんちん」に。いつもの感じいい女性店員さんが
「あっ、さきち・さん!」と迎えてくれるのでした♪ 少し間が空いていたので、
この春の北海道滞在の話などをする。この日は他に客が来なかったので、あとから
来た店長さんも合流して楽しく語らいました。
ここは時間制飲み放題なので、いつもハイペースでいろいろ飲んでしまいます。
前回はビール、日本酒、焼酎を飲んだあとワインまでガブガブ飲んでしまったので、
次のスナックに行ったときはかなり酔っ払ってしまいました。なので今回は自重し、
ビールと日本酒をおかわりするだけに抑えておきましたー。
そしてとんちんを出たら隣の「ポンパドール」に。こっちも「あらさきっちゃん!」と
覚えていてくれて、まわりの常連さんたちも同じ顔触れでした^^;
焼酎をロックで飲んでいたら、常連さんで「モエ・シャンドン」を景気よく開けて
くれた人から気前よく振る舞い酒^^
「前回は記憶を失くすほど酔っ払って・・・」と言うと、色っぽいママさんは
「そうよ~。すごく酔ってたわよねェ~」と覚えていました。。。 気がついたら
ベッドの中で寝過ごしていたのです。途中から何も覚えていない。ただ夢のなかで?
ママさんが一緒に歩いてホテルの前まで来てくれたような場面が目に浮かんだのでした。
しかし店に客がいるのにホテルまで歩いて来てくれるわけがない。そりゃ妄想なんだ
ろうと思っていたのですが、その夢の話をすると、「そうそう。あんまり酔っ払って
いたから、ホテルのほうまで一緒に行ったのよ」とおっしゃる!ご心配おかけしたの
ですね。。。 次回は何かお土産でも持って来ないとなw
今回の旅は、立山アルペンルートを通過して富山まで行きます。途中電気バス、
ケーブルカー、トロリーバス、ロープウェイなど様々な乗り物を楽しむ行程。
急いで行けば、東京からは出発したその日のうちに山まで行けますが、最初の宿泊地は
いつもの甲府。近い! だって、甲府のなじみの酒場で酒を飲み、次に上諏訪に泊って
酒を飲み、それから伊那に行くか松本に行くかと、いつもの各駅停車の旅なんです。
というわけで、まずは私鉄で高尾まで行って昼飯から始まるわけだ。駅に近いビルの
2階に上がると飲食店がいくつか。昭和レトロな食堂がありました。
アジフライ定食で今回の旅は始まった。向こうの席ではおばーちゃん軍団が大きな声で
ワイワイ楽しんでいました。ひとりしかいないおばちゃん店員をつかまえて「肌が
とてもきれいよ」的な意味不明のおしゃべりが長々続くもんだから、業務が滞るの
なんのってw
んで高尾駅からスタート!
中央線は山の中を通り、勝沼ワイナリーを通り過ぎて行く。
ブドウ畑が続いて富士山が見えたら甲府盆地だ。
信玄公にご挨拶。ここに灰皿があったはずなんだが撤去されたようだ。駅前、コンビニの
入り口横なんかもどんどんなくなっている。「吸う人ってやーねー」感は増えている。
新聞で「中年・熟年男の婚活」という記事を読んだら、アドバイザーが「社会的地位が
高いとか年収が高いとかいってもそう簡単にはいきません。まず喫煙する人はダメです」
と言っていた。はっはっは。地位もねーし喫煙&飲酒でどうだいw
岡島百貨店は閉店していた。そのうち更地になって、マンションでも建つのか。
ホテルの窓から。いつも安いところに泊るわけですが、全国旅行支援があってから
かなり値上がりしてやがります。この業界はとても大変な時期を乗り越えてきた
わけですから仕方ありませんが、旅行が趣味の利用者としてはつらいなあ~w
むこうに「バルボラ」とか「スチワーデス」とかいった老舗を見ながら手前の
オリンピック通りの酒場へ。ちなみに酒場で話題になりましたが、いわゆる石鹸国の
店は新規オープンが出来ないことになっているので、古~い店だけが残っている
そうです。繁盛して儲かっているとか?
さてこの飲み屋街、昭和の雰囲気そのままなので、よく映画の撮影なんかに使われる
そうです。たしかにセットみたいだもんねえ。
「くさ笛」は長年通っていましたが、続けてテレビに出たとかでやたらに混雑する
ようになって足が遠のいてしまいました。というわけで面白いマスターのいる
「えいじ」に。
ここはジビエの店。熊だの鹿だのいろいろありますが、俺はだいたい鳥を頼むなあ。
「親鳥の塩焼き」は美味かったぞ。マスターのいろんな話を聞きながら、シェリーや
ウィスキーを飲みました♪
で、ここで飲むために甲府に泊るんです。「ノア」。
いつしかここで飲むのはダンディーなマスターがいつも飲んでいる「角の水割り」
となりました。
この店にはたくさんの常連さんたちがいます。そして仲の良い地元の人たちの話に
花が咲くわけですが、今回は初めて聞くすごいおじーちゃんの話になりました。
その爺様は、いつも長靴に100万円の束をさしこんで豪遊していたそうです。札束は
財布には入らないし、ポケットに入れるよりはなくさないですむとか。そしてその道の
プロの女性を連れて飲み歩いたそうです。かなりのお年でしゃべっても意味不明な
愉快な人だったとか。
しかしさすがに散財のひどさに息子さんが怒り、その札束が50万円、30万円と金額が
下がってきたそうです。するとそれにたかっていた女性が怒りだしたとか。なんだか
悲しいやら恐ろしいやらというすごい話でした。。。