
友人の部屋を訪ねる度に、回廊のフェンス越しにプールを見下ろし、このマンションが造られた背景を想います。この建物は大阪万国博覧会の外国パビリオン・スタッフの滞在用として建てられ、イベント終了後は民間に払い下げられました。さすがに老朽化の始まっている部分もあるのでしょうが、現在もその当時のグレード感を漂わせています。
グランドハイツでもう一つ思い起こすのは、昭和の歌姫: 美空ひばりのエピソードです。讀賣テレビの某重役がグランドハイツに部屋を確保し、美空ひばりが公演などで関西方面に来る時には、ゆっくりと寛ろいで貰う“隠れ里”として提供していました。マンションの住民もそんな事情を良く知っていて、できるだけ普段のように接していたとお聞きしています。
美空ひばりもこのプールを見下ろしたり、或いは遠く千里山キリスト教会の尖塔を眺めたりしたのでしょうか。
・プールサイド写真 ・プール清掃(ブログ紹介)