
「稲富酒店」は今も配達御用聞きを精力的にされているお店の一つです。最近ではお酒類だけでなく、お蕎麦やハチミツ・梅干し、淡路島厳選のフルーツ・タマネギなど、こだわりのある“重い”商品を幅広く取り扱い、周辺の高齢者の方達も含めてとても重宝がられています。
僕はその中でも野の花ハチミツや自然薯入り蕎麦を愛用しています。野の花ハチミツは定点採蜜といって一ヶ所に巣箱を置き、四季の花々からじっくりハチミツが採られたもので、花の開花を追いかけて移動する一般的な単一花種のハチミツと幾分違う味がします。小さい頃に祖父が飼っていたミツバチもそのような蜜を作り、同じ野趣の強い味だったので、僕にとっては非常に懐かしいものでもあります。
ボジョレーヌーボーに話を戻しますが、今年は夏からの予約も含めて100本ほど仕入れたそうで、ボジョレー“ヴィラージュ”ヌーボーといって、その地域にしか許されていない呼称の新酒ということです。僕が貰った夕刻の時点であと3本残っていました。ちなみに一日遅れでも値段は同じでした。