
そして僕が昼休みを終えて事務所に戻る途中、フリースの縦襟越しにふと気が付くと小さく「チュンチュン」とスズメらしき鳴き声が聞こえてきます。音の方向を見ると一本の丸い葉形をした灌木が立っており、その葉の茂みの中に何十羽ものスズメ達が雨宿りをしていました。
こんな小さな木陰に多くの仲間で羽を摺り寄せるように雨避けをしているのが、何か愛おしい気持ちになってもう少し近づこうとした瞬間、僕の気配を感じたスズメ達はパーッと一斉に飛び立ってしまいました。
この写真は夕方もう一度外出した時に撮影したものですが、残念ながら微かな期待は外れて、スズメ達は一羽も帰ってきてはいませんでした。これから恐らく雨の日には僕はこの木陰の側をゆっくりと、そしてきっと覗き込みながら通り過ぎることになるのでしょう。