この草が目につき始めると秋の訪れを感じます。大きな毛穂が重みで頭を垂れていく様は、やはりイネ科の雑草で実りの秋ということになります。名前のように飼い猫の鼻先にツンツンして、猫が飽きてしまうまで遊んでやったものでした。別名のエノコログサの方も同じように良く知られていますが、狗尾草(えのころぐさ)と書き、毛穂が子犬(狗児・えのころ・いぬっころ)の尾に似ていることからということです。
ウィキペディアには「利用」の項目に、次のような記載があります。初めて知りましたが食べられるようです。
「現在は一般的に食用としては認識されていないが、粟の原種であるので食用に使える。若い葉と花穂は軽く火であぶり醤油などで味付けしたり(風味はポップコーンに酷似)天ぷらにしたりして食べられる。ただし終戦直後大量に食べて中毒を起こした学者がいる。近代以前の農村では酷い飢饉の際にカラスムギなどと共にこれを食用としたこともあった。オオエノコロは粟の遺伝子が流入しているので食用に供しやすい。」