
海潮音
君だけに伝えたいんだ
故郷の海の美しさを
想い出が残る丘に登って
燦めく水面を眺めていた
遠く耳を澄ませば
波の音が聴こえてくる
子犬が渚を駆け抜けていく
君はもういない
何かが僕を留めるんだ
描いた夢が消え去っても
それでも僕はここに立っている
今でも君を忘れないで
君だけに伝えたいんだ
故郷の宙の果てしなさを
一握の砂を月にかざして
零れる光を凝視めていた
寄せ来る時を超えて
波の音が聴こえてくる
沖ゆく船の灯りだけを
追いかけていたい
孤独が僕を育てるんだ
巡る季節が過ぎ去っても
それでも僕はここに立っている
今でも風に吹かれながら
《 間奏 》
漂いながら歩けば
波の音が聴こえてくる
浜木綿白く薫る道に
君はもういない
何かが僕に生まれるんだ
例えば全てを失っても
それでも僕はここに立っている
今でも君を待ち続けて
作詞・作曲 : コバタイサオ
(c) 2010, Skyfull Stars
※ 今も故郷の徳島県の美波町には懐かしい想い出の場所とともに、友達が多く地元に残り生活をされています。帰省すると自然に集まり、昔話だけではなくいろんな話をするのを楽しみにしています。
※ 魅力的な春の渚の写真はブログ「火曜日写真」から「潮音」を拝借しています。