作詞・作曲の参考本は何冊か読んできてブログで紹介もさせて頂きましたが、先日『ギター弾き語りの法則』という音楽プロデューサーが書かれた本を見つけました。この種の情報はギター雑誌などには必ず載っている人気コンテンツですが、一冊に内容が纏められて出版されているものは意外に少ないのではないかと想います。
著者の野口義修さんは『作曲本』という評判の高い参考書を書かれています。ご自身もヤマハのポプコン(懐かしいです)出身のシンガー・ソングライターで、その後はあみんの『待つわ』や雅夢の『愛はかげろう』など、他のアーティストの音楽プロデューサーやディレクター、またライター・教育者としても雑誌連載や専門学校の講師と幅広く活動されています。その経歴にはもちろん時代性は少し感じますが、J-POPの歴史や弾き語り全盛期のことも含め、技術的なものだけではなく読み物としても面白い内容となっています。
弾き語りに関するギターテクニックやバンドの楽しさ、デモテープ作りや応募アピールの仕方やマナー、そして楽器やその周辺小物・機器の情報まで、経験に裏打ちされた細やかで具体的なアドバイスが書かれていますが、特に僕が面白いと思ったのは「弾き語り上達は、作曲(ソングライター)への最短距離」という章です。
弾き語りを習得していくことによって、その過程でコード進行とメロディーの美しい響きや、曲調と歌詞のマッチングのセンスなど、歌作りのノウハウが知らず知らずに自然に身についてくると教えています。「自分で弾き語りできる楽曲は、自分でもそれ風に作れる可能性があります」と、オリジナル楽曲作りをしたいという相談にも弾き語りを勧めています。
振り返れば僕が高校の時に曲作りを始めた切っ掛けも、クラシック・ギターと一緒に買った教則本に載っていたフォーセインツの『小さな日記』を、Fコードに苦しみながら弾き語りで練習したことだったと懐かしく想い出しました。
【追記】野口義修先生の「作詞作曲セミナー in 大阪」(8月21日)の告知チラシを、梅田三番街ナカイ楽器店の掲示板に置かせて貰っています。
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