政治から臨死体験まで幅広く評論を続ける“知の巨人”立花隆さんが、事務所の近くの根津小学校の生徒達と、『人類よ、宇宙人になれ』というテーマで話し合った模様が、GW中のNHKの番組「ワールドプレミアム」で放送されました。宇宙飛行士へのインタビューを纏めた『宇宙からの帰還』を著して以来、立花さんは宇宙に関する思索と提言を発表し続けています。
前段階として、子供達が国語の教科書に載せられた『人間よ、宇宙人になれ』の文章を読み、人間が地球から宇宙に出て行くのに賛成か反対かということで、それぞれの感想や意見を立花さんにぶつけます。そして、第一日目はその意見を持ち寄り「立花隆 VS 小学生」で議論が交わされました。
議論の中では、地球環境がこれから悪化していくと宇宙へ出て行くことを選択するという意見や、逆に地球環境を破壊した人間は責任があるのだから地球を捨てることに共感できないとする子供達に分かれました。立花隆さんはその議論を受けて、AかBかというよりも現実にはAもBも考えなければならないと投げかけ、子供達に「視野を広く、柔軟に」という思索へのメッセージを残しました。
“知の巨人”と形容される立花さんならではの言葉ですが、僕ら精神的な余裕がなくなりがちな一般人にも示唆に富んだメッセージでした。
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※ 最近千里山駅前の田村書店で少し立ち読みし、読み物としても分かりやすそうだったので購入しました。
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