今夜テレビ大阪の「ザ・ヒットソングズ」という音楽バラエティー番組で、ヒットメーカーの秋元康さんや作曲家の平尾昌晃さんなどが出演し、ヒットソングの法則を色々な側面から分析していました。ソ・ド・レ・ミというメロディーが童謡や内外のヒット曲に多いというのは興味を持ちました。
また、それを見ていて以前読んだ『メガヒット黄金の法則』という本を想い出しました。それは1998年に出版された本で現在絶版していますが、最近は嬉しいことにAmazonなどで中古本が簡単に安く手に入ります。
作詞・作曲家・ディレクターなど業界人のグループが当時のヒット曲を多角的に分析し、プロを目指しているアマチュアの人達にアドバイスとハッパを掛ける内容、そして特にそのタイトルに興味を引かれ読みました。
心構え的な一般論の1章に続き作曲と作詞の各章に分けて、当時のメガヒット・メーカーの小室哲哉・織田哲郎・ミスチル・スピッツの楽曲を例にその分析理由を導き出しています。面白いのは当時のリスナーの特徴として、カラオケで歌いやすい・盛り上がりやすい曲という考え方が多くのページに顔を出しています。現代は携帯プレーヤーや着メロそしてインターネット販売などで聴かれやすいものという形に変わってきているのでしょうか。また楽曲の長さは4~4分半に纏めることという項目もあります。しかし、それを守っていては『トイレの神様』のような話題曲は生まれようがありません。コード進行についても2つに大別されると解かれています‥‥。
もちろん“メガヒット”ということに焦点を当てれば、ある種の時代の傾向はいつも見られるのかも知れません。しかし、多様化している現代の音楽ルーツ&ルートを考えた時には、もっと中小規模なヒットが自由に生み出され楽しまれる時代なのではないかとも想います。
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