阪急かっぱ横町にあるバンド・スコア・ハウスという音楽関連書店を時々覗きますが、先週『みんながつまずくギター弾き語りの難関をクリアする本(CD付き)』という長いタイトルと、親しみやすそうな表紙デザインが目に付き買いました。というのも余り進歩しない自分のギター伴奏能力にいつも限界を感じているからでしょうか‥‥。
愚痴はさておきこの本のコンセプトを少しご紹介します。1960年代のフォークブームからニュー・ミュージックと呼ばれた時代を経てJ-POPへと、アコースティック・ギターはロックやポップスにも使われるようになり、素朴なトライアド(3音を重ねた和音)で作られる楽曲は少なく、最近の歌のコード進行は洗練され複雑化してしてきています。例えば最近のヒット曲を集めた歌本などでも、テンション・コードや裏コードそしてベース下行進行の分数コードなどは普通で、アマチュアが直ぐに弾きこなすには難しいものが多いようです。この本はそのようなアマチュアを励ますように「プロの秘密を余すところなくさらけ出し」て書かれたものということです。
「ツー・ファイブの二階建て」コード進行(著者がこう名付けています)や、ペダル・トーンに開放弦を効かせたオープン・コードの使い方も多く紹介され、中級からのグレードアップを目指すアマチュア・ギター弾き語り愛好者にとってはぜひお薦めしたい一冊です。そしてなによりも作曲派の人にとっても参考になることが多いです!
みんながつまずくギター弾き語りの難関をクリアする本 (CD付き) | |
五十嵐 洋 | |
リットーミュージック |
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