東日本大震災で福島原発にトラブルが発生したことによる電力不足で、需要が高まる今夏のために東京・首都圏方面で節電が呼び掛けられています。先日NHKテレビ「特報首都圏スペシャル」を見ていたら、家庭でできる省電力ということで東大の先生が分かりやすく解説していました。
もし1所帯で平均50Wの節電を心掛けると、2,000万所帯ある首都圏全般では100万KWとなり、不足分と言われている1,000万KWの1割になると試算されていました。その50Wというのは例えば電球1個分に当たります。またエアコンの温度を1度高めに設定するだけでも同じ効果があります。番組では住民の協力を得ていろんなケースで具体的な節電のアドバイスをしていました。
先ず退職後に夫婦2人で生活している所帯では、冷蔵庫の温度設定を冷蔵・冷凍ともに「弱」に切り替えていました。頻繁に出し入れをしなければ、夏でもそれで十分に機能するということです。次の1人暮らしの高齢の男性はテレビを点けっ放しで寝てしまうことが多いということで、テレビのバックライトの輝度コントロールを50%に落とすことで、何時もとそれほど違和感無く綺麗に見られるようでした。そして最後のケースでは小さな子供を2人育てている若い夫婦所帯で、喉の乾燥に弱い子供のために置いている除湿器を省エネモードにすることと、いろんな機器の待機電力をチェックしてこまめに消すことと合わせ、175Wもの節電をアドバイスし同時に電気代も少なくなると喜ばれていました。
先日、美浜原発など3ヶ所の発電所が点検のため停止中の関西電力の会見で、関西方面でも今夏の電力不足が予想されるので節電に協力して欲しいと発表がありました。僕も待機電力や番組で教えられた通信モデムのスイッチを使わない時には切ること、そして夜はLEDの間接照明でゆったりと雰囲気を楽しむなど工夫してみようと想っています。
※ 僕の場合はカメラや望遠鏡(光学機器)の保管庫と、小さなワインクーラーの電源を切れないのが難しいところですが、それぞれの出来る範囲で意識していくことが良いと想っています。
【追記】政府から中部電力への協力要請を受けて、浜岡原発の運転停止の方針が決定され、今夏の電力不足に対し関西電力でも九州電力などと協力して、その補填に万全を期したいという会見発表がありました。いよいよ大阪・関西の僕たちの節電への取り組みが現実味を帯びてきています。先日のブログにも書きましたが四国電力でも原発依存度は大きいようで(伊方原発)、そちらの判断もどうなるのか予断を許しません。