僕はもう何十年もソングライティングを趣味としているのですが、曲づくりそして作詞に関しては特に苦労しています。もちろんゼロから何かを創作する分けですから簡単でないのは当然ですが、とにかくいつも悩んでいるので“作詞術”というようなネーミングには「何かヒントになることが‥‥」とつい惹かれて買ってしまうのです。
後から知ったのですがこの『作詞術101の秘密』は初版が1999年で、12年間が過ぎた現在でも版を重ねている珍しい本のようです。それは101項目に書かれた内容をランダムに読み始めてみると直ぐに納得できました。
普通の作詞本(僕は何冊も読んでいます)では、例えばその時代のヒット曲などを例に引きながら、作詞に大切な心掛けやテクニックまで述べていくものが多いのですが、『作詞術101の秘密』はどちらかと言えば作詞環境というか、精神や感性の持っていき方のようなものを中心に書かれています。
テーマを見つけるためには日常でも物事を感じ・考え続けることが大事ということや、“次の一行を導き出すために”とにかく書き続けることなど、著者の経験から出てきた101項目が書かれています。それは例えばデザインとか何かを創り出す全てのことに通じる心の持ち方ではないかと想いました。
この本は“作詞術”に限らず多くの場面で参考にでき、結果的に時代の流行を超えてロングセラーとなっているようです。
![]() | 読めば解かる! 作詞術101の秘密+(プラス) |
相良 光紀 | |
ドレミ楽譜出版社 |
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