今日の午後の休憩にテレビを点けると、NHKろーかる直送便で「四国羅針盤~巨大地震 四国はどう備えるか~」という番組をしていました。
僕は故郷が四国の徳島県美波町ですが、高校は牟岐線に乗り阿南市に通っていました。その阿南市で先日の東北・関東大震災の津波に備えて出された避難指示が、津波の第一波の到来より1時間も後になっていたという事実や、実際に非難した住民もごく僅かだったことなどが問題視されていました。
戦後1946年に襲来した南海地震の大津波では、僕の生まれ育った美波町由岐地区でも街中に漁船が打ち上げられる程の被害を受けたようですが、それを記憶している古老も少なくなっており、一般住民の危機感は風化してしまっていたようです。もちろん今回の東北・関東大震災の「想定外」の被害に、想いも新たになっていることは想像されますが‥‥。東海・東南海・南海地震が今回の大震災のように広範囲の規模(10Mの津波)で起こったことも過去にはあったということです。
また愛媛県の佐多岬の付け根の辺りにある伊方原発(3基)への懸念も議論されていました。「想定」されていた津波の大きさは何と4M余りだったというのは、今日では危うい感じが否定できません。この原発の発電量が四国電力の40%を担っている事実は改めて重いものがあります。
※ 何年か前に「想定内」という言葉がライブドア経営陣からよく聞こえてきて、状況を見守る国民をいらつかせたことがありました。今度の大震災では「想定外」という言葉で、専門家の責任回避が見え隠れしているようで聞きづらいものがあります。