自宅録音(宅録)による音楽制作環境が一般化してきたことにより、プロ仕様のスタジオでしか余り使えなかったコンデンサー・マイクの“アマチュアにも手の届く”エントリー・モデルが、最近多くのメーカーから発売され人気となっています。
高音質な感度を持ちながらも衝撃や湿気など繊細な取り扱いを要するコンデンサー・マイクは、アマチュアにとってはある種憧れの機材だったのですが、例えば最近の宅録情報雑誌や音楽ソフト教則本などにもよく紹介されている「RØDEマイクロフォンNT1-A」は、サスペンション・ホルダーやポップガードなど周辺アクセサリーもセットで15,800円とかなりお手頃価格になっています。そうなると購入や取り扱いも普通のダイナミック・マイク並の感覚で気楽に試せるというものです。音響機材販売の「サウンドハウス」などでも「弊社販売実績No.1の実力を誇るコンデンサーマイクのスタンダードRODE NT1-A‥‥」というリード文の下に、購入者の使用感想メールが掲載されその魅力をアピールしています。
新登場の真空管コンデンサーマイク「JTS(ジェーティーエス)/JS-1 TUBE」にも惹かれます。「何と言っても真空管ならではのクリアかつ上品で温かみのあるサウンドが特徴。レコーディング用ボーカルマイクとしてはもちろん、ナレーション録りの他、繊細なピアノやアコースティックギター、また音圧のあるドラムや管楽器のレコーディングにもおすすめです。専用のパワーサプライと接続ケーブルが付属し、驚きの価格で本格的な真空管マイクのレコーディングが楽しめます。」という宣伝文句が購買欲を気持ち良くくすぐります。
また、少し高い値段設定ですが「AUDIO TECHNICA(オーディオテクニカ)/AT40-40」も前述のRØDEAT1-Aを使っていた人が、ボーカルの柔らかい音質を期待してこちらに乗り換えたというコメントも気になります。
実際には使ってみないと自分のボーカルの声質や音楽ジャンル、そして何より楽曲の特徴をどう表現したいかということでマイクへの評価は変わるものです。そういう意味でも色々なタイプのコンデンサー・マイクが気軽に選べ試せるようになってきたことは嬉しいことです。
MASTER OF Logic 9 | |
大津 真 | |
ビー・エヌ・エヌ新社 |
RODE コンデンサーマイク NT1-A | |
クリエーター情報なし | |
RODE |