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小水力発電

2011-05-27 22:48:50 | Weblog

 ソフトバンク孫社長の提唱するメガ・ソーラー構想(日本中の休耕田や遊休地などにソーラー・パネルを敷き詰める)に、多くの自治体知事達の賛同と協力の意思が寄せられていることは良いことだと想いますが、先日NHK朝のワイド番組「あさイチ」で短い時間ではありましたが、「小水力発電」のことが紹介され規模は違うものの興味深く見ました。
 農業用水路のような小さな流れの中に設置して、その回転エネルギーを電気に変えて蓄電し、家庭用から大規模には工場内の電力ニーズの何割かを賄う方法です。原発事故を受け自然エネルギーへの関心が高まっている中で、現在4割以上の発電量を占めている「小水力発電」に注目が集まっているのだそうです。雨量も多く急峻な地形の我が国では、昔はどこでも水車で石臼を挽いたり精米していたことを考えれば、身近なエネルギーを新たに利用することに驚くことはないでしょう。
 番組の中では、水利権の問題で認可を受けるために煩雑な書類を作成するなど、役所手続き的な環境がまだ整っていないことも触れられていましたが、脱原発の意識が高まっている現在、それは時間の問題ではないかと感じました。
 何年か前にも民放の経済番組で「小水力発電」装置の中小企業メーカーが、国内はもちろん東南アジアなどの農業国や辺境地域の、低コストでクリーン&エコロジーなエネルギー・システムとして輸出しようと燃えているのを取材していました。原発開発に関する技術力に優れていた日本ですが、このような小さな発電機においても世界をリードできることに感動を憶えました。