先日人気のWEBマガジンからリアルな書籍として出版された作曲の教則本(2002年発行)をご紹介した際に、デジタル化の流れはWEBマガジンからこれからは電子書籍へと移っていくだろうと想いました。
アップルのiPad発売を切っ掛けに日本では一般に電子書籍が話題となりましたが、まだそのコンテンツには従来のリアル書籍に比べて限られたものがあります。最近CMが流れているSONYやドコモのように、リーダー機能を持つ各社のタブレット型端末が出揃った感がある中で、そのコンテンツ不足を補うべく自分でリアル書籍を裁断しスキャンして電子データ化する、「自炊」という方法が何冊ものハウツー本まで出る程に流行っているようです。愛読書を持っているタブレット型端末で読みたいというニーズからです。
グーグルで世界中の文献を検索できるデータを作るという壮大な計画を読んだことがありますが、スキャンした文献画像を自動的にデータ化する自動システムが出来ているのだろうと想像しました。それを自分でDIY的に電子書籍データ化し読んで楽しむということでしょうか。
ハウツー本には詳しい作り方が出ていますが、実際に厚い本を裁断するにしても結構大変なことだと想われ、今ではそれ(裁断+電子書籍データ化)を請け負う業者まで出現してきています。
もちろん自分だけで楽しむ分には問題ないようですが、それらを何らかの流通に乗せることになれば著作権法などに抵触する違反行為として罰せられることになります。初めは小さな流れでも見過ごしている内に留めようも無く広がってしまうのは、CDレンタル業者による音楽著作権の問題などと同種のものだと想います。もっとも音楽ではCDとダウンロード販売が両立しているように、リアル出版と平行・前後して電子書籍化されるのが普通になれば、昔は「自炊」とかしていたなあという懐かしい想い出になってしまうのかも知れません。
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