先日、新しいパソコン
Mac miniと音楽自動作成ソフト「
Band-in-a-Box」(MegaPAK)を買いましたが、久しぶりに分厚いマニュアル(240ページ)と格闘しながら少しずつ使い方を手探りしている状況です。
どちらかと言えば僕は公式のマニュアルは苦手で、分かりやすい参考書の類をそれも斜め読みしながら利用し実践でマスターするタイプです。しかし「Band-in-a-Box」の参考書はAmazonでも見つからないので、事務的に小さな文字で書かれたマニュアルを仕方なく読み込まなければなりません。昨夏の「作詞・作曲セミナー in 大阪」でお世話になった
野口義修先生に、ぜひ“楽しく学べる”効果的な「Band-in-a-Box」のノウハウ本をお願いしたいところです。
さてそのような苦労はありますが、やはり使ってみるととても面白いソフトだと感じました。「Band-in-a-Box」は基本的にはコード進行を考えて入力し、ロックやジャズなど多様な音楽スタイルを選択するだけで、伴奏やメロディーまでもプログラムが自動的に創作・演奏してくれるものですが、ユーザーそれぞれの求めるものによって色々な活かし方が考えられそうです。
例えば僕的にはやりたいことが3つあって、先ず自作曲の伴奏を自動演奏させて歌を録音しデモテープを作成することです。バンドをやっていたり弾き語りの楽器演奏に自信があれば良いのですが、残念ながら僕自身の腕前では楽しむには一応十分でも完成度は低いレベルに留まります。細かなところまでは未だソフトを自由に使いこなせませんが、試してみるとドラム・ベース・ピアノ・ギター・ストリングス編成の組み合わせで一応伴奏らしくは聴こえます。楽器のパート毎にオーディオ・ファイルでも書き出せるので、使い慣れた
GarageBandや
Rogicなどにトラック別で読み込み、音量やエフェクトなど少し細かな設定も出来そうに想います。またドラムなどが単調に聴こえる場合はGarageBandのループ素材で組み直しても良いでしょう。「Band-in-a-Box」は元々そのようなDAWソフトとコラボレーションさせた使い方を推奨しているようで、最新バージョンでは新機能としてドラッグ&ドロップでDAWのトラックに直接オーディオ・ファイルを書き出せたり、Windows版にはRealBandというシーケンス・ソフトが同梱されているくらいです。
結論を言えば「Band-in-a-Box」にもっと習熟すればかなり使えそうな感触です。実際に2月に作った『
風のクリシェ』のコード進行を入力しドリーミー・ポップ・ロックというスタイルで伴奏させると、アルペジオ&ストロークで歌っている従来のギター弾き語りバージョンとはひと味違う作品となりました。
次にやりたいことは、スタンダードなど好きなヒット曲のコード進行を自動分析し読み取らせ(耳コピ)、それを元にして生成される伴奏をバックにアドリブで歌いながら、オリジナル曲に展開できそうなモチーフやメロディーを探るのも面白そうです。例えば『
ビートルズ100』の別バージョンのオリジナル曲集が出来上がるかも知れません。
そして最後に、コード進行&スタイル選択からメロディーそのものを自動作成させることです。ここまでやると自分の創作性を否定するように想われるかも知れませんが、あくまでも自動作成したメロディーで面白そうなものを切っ掛け(インスピレーション)にして、オリジナル曲に展開していくのは偶然性を活かした芸術に似ているのではないでしょうか。ちなみに僕は見たことは無いのですが、世の中には作詞ソフトもあるらしいです。
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