続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)蒸暑き。

2021-12-06 07:35:08 | 飯島晴子

   蒸暑き枝にかゝれる袂あり

 蒸暑きはジョウ・ショと読んで、壌、処。
 枝にかゝれる(枝掛)はシ、カイと読んで、視、皆。
 袂あり(袂有)はベイ・ウと読んで、米、雨。
☆壌(柔らかく超えた土)の処(ところ)を視(気をつけてみると)、皆、米(稲の種)に雨がふる。

 蒸暑きはジョウ・ショと読んで、常、諸。
 枝にかゝれる(枝掛)はシ、カイと読んで、肆、獪。
 袂あり(袂有)はベイ・ユウと読んで、米、宥。
☆常に諸(多く)肆(勝手気ままで)獪(ずるい)米(アメリカ)を宥(大目に見ている)。

 蒸暑きはジョウ・ショと読んで、杖、処。
 枝にかゝれる(枝掛)はシ・カイと読んで、支、回。
 袂あり(袂有)はベイ・ユウと読んで、皿、遊。
☆杖で処(とりさばき)支える。
 回す皿で遊ぶ。


M『告知』

2021-12-06 07:03:11 | 美術ノート

   『告知』

 画面はある種の空想風景である。
 地面は一枚岩のように滑らかで男女を想起させる岩の塊が複数散在している。木々の葉は異様なまでに同じであり、この木々がヒューマンスケールでいう自然な視点であるが、見あげるような二つの人体を模したビルボケも視線は正面にある。
 中央に立つ壁のようなものは馬の鈴(伝説・うわさ・流言etc)、四方八方永遠に連鎖する切り紙は精神だろうか・・・。

 明らかに空想上のオブジェの寄せ集めである。
『告知』というタイトルからは、受胎告知を連想させる。キリストの誕生、大いなる神は『聖書(文書)』の中から出現している。
 人智の最高傑作ともいえる『聖書』は世界を私的な世界に質的変換を果たしているのではないか。
 疑惑と検証がこの絵に潜んでいる。答えの見つからない問いがここにある。

 写真は『マグリット』展・図録より


賢治『序』1。

2021-12-06 06:38:18 | 宮沢賢治

   『序』

 わたくしといふ現象は
 仮定された有機交流電燈の
 ひとつの青い照明です
 (あらゆる透明な幽霊の複合体)

 現象はゲン・ショウと読んで、厳、照。
 仮定はカ・テイと読んで、化、呈。
 有機交流電燈はユウ・キ・コウ・ルと読んで、幽、鬼、講、縷、伝、等。
 青い照明はセイ・ショウ・メイと読んで、精、章、冥。
 透明はトウ・メイと読んで、等、冥。
 幽霊はユウ・リョウと読んで、融、瞭。
 複合体はフク・ゴウ・タイと読んで、腹、業、態。

☆厳(犯しがたい)照(あまねく光が当たる=平等)を化(教え導き)呈(差し出す)。
 幽(死者の世界)の鬼(死者・亡霊)の講(話)は縷(糸のように細く連なる)。
 伝える等(平等)の章(文章)は精(心)の冥(死後の世界)である。
 等(平等)である冥(死者の世界)は融(流通し)瞭(よく見える)。
 腹(心の中の)業(どうにもならない心の動き)の態(ありさま)である。