続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)冬の槙。

2021-12-28 07:27:24 | 飯島晴子

   冬の槙あけくれに人にほいけり

 冬の槙はトウ・シンと読んで、盗、心。
 あけくれ(明暮)はメイ・ボと読んで、明、模。
 人にほいけり(人匂)はジン・ニオと読んで、尽、臭。
☆盗心、明らかに模(似せて作っている)。
 尽(ことごとく)臭う。

 冬の槙はトウ・シンと読んで、套、真。
 あけくれ(明暮)はメイ・ボと読んで、冥、暮。
 人にほいけり(人匂)はニン・ニオと読んで、忍、匂。
☆套(被って)真(本当のこと)は冥(よく見えないけれど)、暮らしに忍ぶ匂いがある。

 冬の槙はトウ・シンと読んで、踏、神。
 あけくれ(明暮)はメイ・ボと読んで、命、墓。
 人にほいけり(人匂)はニン・ニオと読んで、任、仁王。
☆踏(ふまえているのは)神の命(言いつけ)で墓(死者を葬るところ)を任せられた仁王である。


M『自由の入口で』

2021-12-28 06:38:57 | 美術ノート

   『自由の入口で』

 自由の入口ということは自由でない領域いうことだろうか。
 床・天井・壁、ドア(出入り口)がない行き止まりの空間である。

 しかし、左半分のパネルを見ると、突き抜ける青空、森の茂みがある。けれど、それらは張り板や裸体の下にあり、板(マグリットのとっては死を暗示するもの)や裸体(生)が自然の上に鎮座している。
 さらに、右半分のパネルにはビル(集合住宅)の窓が床から突き出しているし(埋まっている)、切り紙細工(喜怒哀楽を切り取った魂の連鎖)がある。この閉塞の上に馬の鈴(伝説、うわさetc)と情念のような燃え上がる面がある。

 これらはランダムに設置された人間の条件ではないか。

 これらの手前には大砲(全てをぶち壊すもの)が設置されている。この大砲の発射が人間を拘束する律を破壊する威力を持つ・・・否、戦力による人間の条件の破壊は虚しい。

『自由の入口で』
 人間の条件の向こうには自由の解放があるかもしれない。大砲で打ち抜けば自由が見えるか? 武力をもってする破壊の向こうには自由は無い。
《戦争の破壊力》によって得る幸福(自由)は幻想である。自由は人間の条件たる律によって守られており、この危うい関係こそが『自由の入口』である。

 写真は『マグリット』展・図録より


賢治『春と修羅』2.

2021-12-28 06:15:29 | 宮沢賢治

(正午の管楽よりもしげく
 琥珀のかけらがそそぐとき)
 いかりのにがさまた青さ

 正午はショウ・ゴと読んで、章、語。
 管楽はカン・ガクと読んで、換、学。
 琥珀はコ・ハクと読んで、個、魄。
 青さはショウと読んで照。

☆章(文章)は語(言葉)を換(入れ替えて)学(研究する)。
 個(一人ひとり)の魄(たましい)は照(あまねく光が当たる=平等)である。