続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『飯島晴子』(私的解釈)初霞。

2021-12-23 07:17:36 | 飯島晴子

   初霞琴弾く音を早うせよ

 初霞はショ・カと読んで、暑、苛。
 琴弾くはキン・ダンと読んで、饉、談。
 音を早うはイン・ソウと読んで、陰、層。
☆暑(あつさ)が苛(厳しい)ので饉(作物は凶作)だという談(話)である。
 陰(暗く陰気な傾向)が層(幾重にも重なっている)。

 初霞はショ・カと読んで、諸、過。
 琴弾くはキン・ダンと読んで、禁、断。
 音を早うはオン・ソウと読んで、穏、操。
☆諸(もろもろ)の過(あやまち)を禁(戒め)断ちきることを、穏やかに操(守る)。

 初霞はショ・カと読んで、諸、家。
 琴弾くはキン・ダンと読んで、均、男。
 音を早うはオン・ソウと読んで、音、騒。
☆諸家(多くの家々)では均しく男の音(こえ)が騒がしい。


M『禁じられた書物』

2021-12-23 06:56:31 | 美術ノート

   『禁じられた書物』

 巨大化した指が床に立っている(美しいとは言い難いリアルな指である)。その上には馬の鈴(伝言・伝説・うわさetc)が浮いており、床面の字と合わせてイレーヌと読み取れる。

 全体、部屋の設えは広いが空疎であり、端にある階段は壁に突き当たって行き止まりである。画家の視線は階段上部にあり、全体を眺め降ろしている(俯瞰)ようである。そしてその端にあるイレーヌの指文字は目障りに過ぎないという関係に見える。
 マグリットは、内容空疎な少し歪んだ極論に辟易していたのではないか。
「はっきり言おう! はっきり言わせて頂く」という憤懣が鑑賞者の胸に静かにじんわりと響くのである。

 写真は『マグリット』展・図録より


賢治『岩手山』

2021-12-23 06:40:09 | 宮沢賢治

   『岩手山』

 そらの散乱反射のなかに
 古ぼけて黒くゑぐるもの
 ひかりの微塵系列の底に
 きたなくしろく澱むもの

 散乱反射はサン・ラン・ハン・シャと読んで、Sun、覧、犯、赦。
 古ぼけて黒くはコ・コクと読んで、故、告。
 微塵系列の底はミ・ジン・ケイ・レツ・テイと読んで、魅、腎、啓、烈。
 澱むはデンと読んで、電。

☆Sun(太陽)を覧(見よ!)
 犯(法や掟を破る)の赦(罪や過ちを許す)の故を告げる。
 魅(惹きつける)腎(かなめ)は、啓(人を教え導き)烈(精神が正しく強い)諦(真理)の電(光)である。

『岩手山』
 岩はガンと読み、眼。
 手はシュと読んで、趣(考え)。
 山はSunと読んで、太陽。
☆《要の考えは太陽にある》