続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『ポラーノの広場』72。

2013-08-28 06:18:22 | 宮沢賢治
「わたくしどもはもう競馬場のまん中を横截ってしまってまっすぐ野原へ行く小さなみちへかかっていました。ふりかへってみるとわたくしの家がかなり小さく黄いろにひかってゐました。

 競馬場はキョウ・バ・ジョウと呼んで、経、場、常。
 まん中はジュウと読んで、自由。
 横截ってはオウ・サイと読んで、生ふ、済。
 野原はヤ・ゲンと読んで、也、現。
 行くはコウと読んで、講。
 小さなはショウと読んで、照。
 家はカと読んで、化。 
 小さくはショウと読んで、精。
 黄いろはオウと読んで、往。

☆経(不変の真理)の場は常に自由であり、それは生ふ(生きる)済(たすけ)也。
 現われる講(はなし)は照(あまねく光があたる=平等)の化(教化)であり、精(たましい)の往(その後)である。

『城』1377。

2013-08-28 05:53:11 | カフカ覚書
「あのひとの言うことをお信じになってはいけませんわ」と、ペーピは言った。「フリーダは、ほかの者にはなかなか真似ができないほど自制のできるひとです。打明けたくないことは、絶対に打明けません。それでいて、打明けねばならね秘密を隠しているということをだれにも気どらせないのです。

 信じる/Glauben→grauen/恐怖、戦慄。

☆「彼女は恐怖ではありません」と、ペーピ(身分証明)は言った。「フリーダ(平和)は他の誰にも容易でないほど統治のできる人です。彼女は打明けたくないことは打明けません。それでいて、告白すべきことはあるのです。

リース大好き。

2013-08-27 06:35:08 | 日常
 ドライフラワーで作るリースも好きだけれど、百円ショップなどで手に入る造花を選んで作るリースも面白い。しょっちゅう作っては、古くなると処分している。
 
 某家のお婆さんが息子さんに「紫陽花の花を切ってくれないか」と頼んだら、「どこにあるの?」と聞いたらしい。「どこって、玄関の真ん前にあるじゃないか」と、大きくなりすぎた紫陽花にも気づかないことを嘆いた話をしてくれたことがある。

 同じ・・・花を飾ろうと、何をしようと無関心な家族。いまだかって一言もない。一度だけ、アップリケをした暖簾をかけたら「悪いけど邪魔だから」と撤去されたことがあるくらい。文句もクレームもないことで「良し」とすべきか・・・。

 女家族(父だけが男)から、男家族(わたしだけが女)に転移・・・手作りは批判が出ないだけで、淋しいものになっている。
(ちなみに材料費は2本で200円とリーズナブル)

『ポラーノの広場』71。

2013-08-27 06:13:45 | 宮沢賢治
「それに第一ね、そこへ行くと誰でも上手に歌へるやうになるって。」
「さうさうさう云った。だけどそんなことがほんたうにあるかねぇ。」
「だって聞こえるんだもの。ぼくは何もいらないけれども上手にうたひたいんだよ。ねえ。ミーロだってさうだろう。」
「うん。」ミーロもうなづきました。元来ミーロなんかよほど歌がうまいのだらうとわたくしは思ひました。


☆題(テーマ)が逸(かくれている)講(はなし)であり、推しはかると、常に衆(人々)は、荷(身に引き受ける)により、運/めぐっている。
 文(文章)の化(形、性質を変えて別のものになる)の状(ありさま)は衆(人々)の願いである雷(神なり)である。
 化(教え導くこと)の詞(言葉)である。
 

『城』1376。

2013-08-27 05:53:48 | カフカ覚書
「フリーダは、ここにとても満足していたよ」と、Kは言った。それは、ペーピとフリーダのあいだにある、ペーピが無視している相違をなんとか相手に気づかせてやるためであった。

 無視している/nachlassigt→nachen rassig(rassist)/純血種、(人種主義者)。

☆「フリーダ(平和)はここの予言者に満足していたよ」と、Kは言った。結局ペーピ(身分証明)は注意深く相違を出し、ペーピ(身分証明)とフリーダ(平和)のあいだにある人種上の小舟の存続を相手に気づかせるためであった。

淡々と・・・。

2013-08-26 06:29:00 | 日常
 淡々と過ぎて行く日常・・・。
 変化がないように感じるのはわたしの感度が鈍ったせいもある。第一物理的観点から見ても、視力が著しく衰えているので人の顔も定かでないし、家の中のホコリも汚れも見えないから掃除にも無関心になる。

 ぼやけている、世界全体がぼやけて、果たしてこの中に(わたしは存在しているのだろうか)と不安になるほど全てが曖昧模糊とし、焦点が合わない。

 大河ドラマ「八重の桜」・・・会津藩の悲劇は辛いのでパス・・・でも、これからは同じ激動でも前へ前への躍進劇。凛々しい八重さんの奮起に刺激をもらっている。凄いなぁと思いながら、命がけという奮起に(あの時代の人は・・)と考えながら、すでに平和ボケの今に気づく。

 淡々と・・・能天気なだけかもしれない。凛々しい立ち居振る舞いも膝の支障で不可能、ごくごくだらしない無様な歩行。せめて、心意気だけは(淡々と)を打ち消し、消えかかる情熱に息を吹きかけたい。

『ポラーノの広場』70。

2013-08-26 06:15:59 | 宮沢賢治
「オーケストラでもお酒でも何でもあるって。ぼくお酒なんか呑みたくはないけれdみんなを連れて行きたいんだよ。」
「さうだって云ったねえ。わたしも小さいときそんなこと聞いたよ。」


☆衆(人々)の禍(災い、不幸)は、主に貪(欲張ること)に聯/つながっている。
 荒(すさむ)運(めぐりあわせ)には、傷(心をいためる、悲しむ)悶(もだえ苦しみ)がある。

『城』1375。

2013-08-26 06:01:50 | カフカ覚書
ここは、夕方から夜にかけての仕事が多くて、とても疲れますの。ほとんど辛抱できないほどですわ。フリーダがやめたのも、ふしぎとはおもいません。

 夕方/Abend・・・西、終末。
 夜にかけての仕事/Nachtarbeit→Nachen Alibi/小舟、現場不在証明。
 多い/Viel→fiel(fallen)/落ちる、戦死する、倒す、殺す。
 とても/sehr→Seher/予言者。

☆終末=死から小舟での現場不在の死は、予言者によるものです。ほとんど耐えられません。
 フリーダ(平和)が仕事を課せられたのは、不思議でなりません。

花のブローチ。

2013-08-25 07:00:39 | 今日の一枚。
「歩こう会」のメンバーとの食事会の帰り、バス停で並んだ前の人の花のブローチを見て、
「ステキですね」と声を掛けたら、
「作るなら、一つ差し上げましょう」と帽子に挿してあった一つを下さった。早速幾つかこしらえてみた。

 もっともっと作って、本当に気に入ったものをと思っているけど・・・。

 手作り大好きな人はすぐに親しくなれる。全然知らない人なのに、昔からの知り合いのようなおしゃべり。

 ちなみにわたしは不器用で、何を作っても「まあ、いいか」というレベル。きちんと上等に仕上げるまでには至らない。成績簿もないし、誰から叱られることもない。気楽にいこう♪