続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』1374。

2013-08-25 06:26:44 | カフカ覚書
やがて、
「わたしはフリーダが出ていったあとすぐに大いそぎでこの酒場のほうへまわされたのです。なぜって、だれでも間に合せのひとでいいというわけにはいきませんもの。それまでは、お部屋づきの女中をしていましたの。でも、こちらへ変ったのは、よかっととはおもいませんわ。

 だれでも(任意の)/Beliebige→Beliedigen/侮辱する。
 変わる/Tausch→Tauschen/欺く。
(少しも)~いかない/kein→khan/小舟。
 部屋/zimmer→Thema/テーマ。
 女中/madchen→Macht/権力。
(了承)/gemacht→Gemachte/駄作、愚作。

☆フリーダ(平和)が立ち去った後、こちらに呼び出されたのです。ですが、先祖の侮辱である小舟ををここで使うわけには行きません。今に至るまで権力をテーマとしてきました。小舟は愚作で騙しているのです。

毛塚千代さんのファン。

2013-08-24 06:48:15 | 今日の一枚。
 知る人ぞ知る毛塚千代さん。

(ずっとあなたが好きでした)

 三十年近くも経つでしょうか・・・『わたしの手作り』(『わたしの部屋』だったか)に載っていた手作りの部屋の温かさに魅了されたわたし、とても毛塚千代さんの域に届くことはなかったけれど、いつもいつの日も《毛塚千代さんのようにありたい》と思っていました。

『すてきにハンドメイド』《8月号)で再会!
(この放送はありません)にがっかり。動いている毛塚千代さんにお目にかかりたかったのに、残念です。

 でも、作りましたよ。「おさげ髪のカントリードール」
「失敗なんてなくって、なるようになる♪」という言葉通りの出来ですが・・・。

『ポラーノの広場』68。

2013-08-24 06:36:48 | 宮沢賢治
「さあ行かう。」わたくしはばたんと戸をしめてファゼーロとミーロのあとに立ちました。日はもう落ちて空は青く古い池のやうになっていました。そこらの草もアカシアの木も一日のなかでいちばん青く見えるときでした。


☆講(はなし)の己(わたくし)の律(基準)は、化(形、性質を変えて別のものになる)が絡(すじみち)である。
 句(言葉)の照(普く光があたる=平等)の拠(よりどころ)は、智(物事を考える能力)である。

『城』1373。

2013-08-24 06:13:08 | カフカ覚書
彼女は、フリーダのことをたずね、そのうちまたもどってくるのではないかと訊いた。それは、悪意と紙一重のような質問であった。

 nach→nachen/小舟。
 フリーダ/Frieda→Frieder/平和。

☆彼女は小舟のことをたずね、フリーダ(平和)はそのうちに戻ってくるか否かと訊いた。それは悪意と紙一重の先祖の質問だった。

ご冥福を祈る。

2013-08-23 10:16:54 | 日常
 歌手/藤圭子さんの死は、衝撃だった。若く、美しく、儚げな姿が今も目に焼きついている。

 宇多田ヒカルさんの母親として、十分幸福な中におられるとばかり信じていたのに・・・どうして?

 何を言っても(死)は全てを強制終了させてしまう。残念だけれど、あちらでゆっくり休まれるように、今はご冥福を祈るばかり・・・。


 11階から飛び降り起死回生、今再び活躍を果たしている窪塚洋介さん。(『イサム・ノグチ』の主演)
 生死を分ける、生きているということの意味・・・。

 
 突然、なにもかもが断ち切れてしまうという選択は、どう考え直してもやっぱり悲しい。

 憧景、羨望、・・・はるかに遠く見上げていた藤圭子さんの死。
 淋しいです!

『ポラーノの広場』67。

2013-08-23 10:09:52 | 宮沢賢治
「ぢゃわたしも行かう。ちょっと待って。」わたくしは大急ぎで支度をしました。どうせ月は出るけれども地図が見えないといけないと思ってガラス函のちゃうちんも持ちました。


☆考えが替(入れかわる)題(テーマ)を究/つきつめる。詞(ことば)に託し、合せて推しはかる。字を渡して兼ねる詞(ことば)の換(入れかえ)を治めている。

『城』1372。

2013-08-23 09:53:30 | カフカ覚書
ねずみ色の光沢をした布地でつくった、ひとつもひだのない服を着ていたが、ひどく不似合いで、裾のほうは、端にふさのついた絹のリボンで不体裁にしぼってあって、なんとも窮屈そうだった。

 ねずみ色/grau→grauen/恐怖、戦慄。
 光沢/glanzend→grenze/隣接する。
 布地/stoff→steif/ぎこちない。
 絹/Seiden・・・うすい。
 リボン/band・・・束縛、絆。
 端/endigenden→Ende/終る、死ぬ。

☆先祖の予言者は少しも平等ではなかった。低い信念、氏族は恐怖と隣り合わせで、ぎこちなく、先祖の手口は不手際であり死束縛でみんな一緒になっていて窮屈そうだった。

昨日、今日、明日。

2013-08-22 06:57:59 | 日常
 この年になると、過去の出来事がすべて昨日の事のように思える時がある。

 あんなこと、こんなこと・・・全くランダムに巡る思い。思い出したくないと心に禁じても、思い出してしまう出来事はわたしに影をさす。
 なるべく心して楽しいことを思い浮かべようと念じてみても必ずしも思い通りにいかない。

 過去は打ち捨てて思いを馳せない!そう思っても、きっぱりいくものでもなく不意に思いが過ぎる。
(あれは夢だった)
 曖昧模糊とした思いを手繰るようにしても思い出せない夢の感覚。


 確かに《過去から続く今を生きている》突然《今》になったわけではない。だから相応のデータが蓄積されているはずの脳裏、その脳裏には記憶とその忘却作用とが混在して、自分の想いとは裏腹に表面化を果たすことがある。

(あの時の自分との体面)

 どうして?

 絶句して、過去の自分を見つめる。

 みんな昨日の事、新しい自分を生きることが大切。66才のくたびれた老女に明日はないと思っているあなた、そうかも知れないし、そうでないかも知れないのです。

『ポラーノの広場』66。

2013-08-22 06:46:26 | 宮沢賢治
「ムラードの森のはづれだよ。」
「あゝこれかしら。何の木だい、楢か樺だらう。唐檜やサイプレスではないね。」
「楢と樺だよ。あゝこれか。ぼくはねえ、どうも昨夜の音はこゝから聞こえたと思ふんだ。」
「行かう行かう、行って見よう。」ファゼーロはもう地図をもってはねあがりました。
「わたしの行っていゝかい。」
「いゝともぼくさう云ひたくてゐたんだ。」


☆新しく化(形、性質を変えて別のものになる)奇(不思議な)幽(死者の世界)
 過(あやまち)と闘い、悔いる憂(悲しみ)の禍(不幸)を削る也。
 隠した文(文章)の詞(言葉)には構(組み立てた)講(話)の幸(幸福)が現われる。
 字の図りごとで、考えを運/めぐらせている。

『城』1371。

2013-08-22 05:55:22 | カフカ覚書
 少女は、小柄で、赤いほっぺたをし、健康そうだった。ふさふさした、赤みがかったブロンドの髪の毛は、きつくおさげに編んでいたが、それでも、ちぢれた毛がこめかみのあたりにはみだしていた。

 小柄/Klein→Klan/氏族。
 赤い/rot→rat忠告する、助言する。
 赤みがかったブロンド/rotlichblonde→ratlich blonde/役に立つ、明朗な。
 おさげ髪/Zopf・・・しきたり(考え)
 こめかみ(顔)/Gesicht・・・視野。

☆彼女は氏族であり、助言であり、有益で豊かで役に立ち明朗で、先祖のしきたりと激しく戦っており、視野をめぐらせていた。