続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

『城』1404。

2013-09-24 06:40:02 | カフカ覚書
「こいつは、まだかかるかもしれねえ」と、すぐ近くでしわがれた声がしたので、Kはぎょっとした。目がさめたときのように、手足をのばして、大声で欠伸をした。

 (非常に)sehr→Seher/予言者。

☆「予言者は長く不変かもしれない」と、Kのすぐ近くで先祖の荒く烈しい声がしたのでぎょっとした。

西郷隆盛。

2013-09-23 07:01:13 | 日常
 ♪ 一かけ二かけて三かけで~ 四かけて五かけで橋をかけ~
   橋の欄干 手をやりて 遥か向こうを 見渡せば~
   十七・八の姉さんが~ 花と線香を手に持って~
  「もしもし姉さん どこ行くの」
  「わたしは九州鹿児島の西郷隆盛娘です 明治十年○月に 切腹なさった父上の お墓参りに参ります」
   お墓の前で手を合わせ~ 南無阿弥陀仏と唱えれば~ ♪

 何人かで円くなり手を打合わせて、これを歌う。歌いながら、確か ♪お墓の陰から幽霊が~ とか何とか言って最後にじゃんけんになる。そういう遊びの歌だった。昭和二十年代・・・すでに明治は遠かったかもしれない。九州の偉人を関東の子供が歌う・・・意味も何もわからずただ口伝えに覚えた歌。幽霊あるいはお化けが出るというのも戦争の哀話、怨恨がらみの歌であり、それを子供が遊びに歌ったのはやはり時代だったのだとしか言いようがない。

 昨日「八重の桜」を見て、ふと思い出した昔の遊び。

『ポラーノの広場』98。

2013-09-23 06:41:28 | 宮沢賢治
「三人は這ひまはって、あかりの数を数えてるんだな。はっはっは、」その足のまがった片眼の爺さんは上着のポケットに手を入れたまゝまた高くわらひました。


☆太陽神は赦(罪や過ちを許す)
 枢(かなめ)は、崇(気高く尊いこと)であり、それが則(道理)である。
 変(移り変わること)を含む也。
 照(普く光があたる=平等)は、鬼(死者)の衆(人々)の新しい考えである。

『城』1403。

2013-09-23 06:27:01 | カフカ覚書
 Kがおもっていたよりも長いあいだ待たされた。食事は、もうとっくに食べおわっていた。寒さが身にこたえ、薄暗がりがもう完全な闇に変っていたのに、クラムは、依然としてやってこなかった。

 食事/Essen→Essei/試論。
 闇/Finsternis・・・蝕(死の入口)

☆Kは思っていたよりも長く待たされた。もうとっくに試論の準備は出来ていた。冷酷さに傷つきながら、薄命が完全な蝕(死の入口)に変っていたのに、クラム(氏族)はやって来なかった。

彼岸花。

2013-09-22 07:05:34 | 日常
 秋の彼岸の頃になると野山のあちらこちらにポッと赤い色が差すのを見られる。

 彼岸花である。日照時間のせいであると聞くけれど、まさにお彼岸に咲くということに胸を打たれてしまう。花と葉が同時ではない、逢うことがないという、もの悲しさを演出する花のありようは、切ないまでに美しい。

『ポラーノの広場』97。

2013-09-22 06:56:22 | 宮沢賢治
「ハッハッハ。お前たちもポラーノの広場へ行きてえのか。」うしろで大きな声で笑ふものがゐました。
「何だい、山猫の馬車別当め。」ミーロが云ひました。


☆全ての講(話)には、常に考えている題(テーマ)である照(普く光があたる=平等)の化(教え導くこと)がある。
 別(区分)を套(かくして)運/めぐらせている。

『城』1402。

2013-09-22 06:25:07 | カフカ覚書
直角にまがった下り階段があって、天井は低いが、見たところずっと下のほうにあるらしい廊下と交差していた。全ては、清潔で、白い上壁を塗り、くっきりと明確な線を見せていた。

 直角/rechtwinklig→rechtswidrig/違法の。
 階段/Treppe→Treffen/当たること、戦闘。

☆先祖の違法には(気持が)打ちひしがれ、戦闘へと進み、先祖の低級なうわべだけのはなはだしいやり方を防ぐため、汚点のないことを明確にし、正しさに線を引いた。

居場所。

2013-09-21 06:52:19 | 日常
 人にはそれぞれ居心地のいい場所というものがある。普段何気なく行き交うだけの人と意外な場所で出会う。

(ふうん、こんな趣味があったのか)

 昨日青少年会館に行くと入口近くに見覚えのある人が・・・すぐ口をついてでた名前は斜め前の家の男の子。
「Kくん?」
「おおーっ!」向こうも驚いた風にこちらを見た。(青少年会館に年配者が来るってか・・・近所のおばさん何しに来たんだ!)

 まあ、そんな勘繰りを捨てても、お互い意外な場所での遭遇に戸惑ってしまった。
 息子より一つ年下の男の子も今では立派に一家を成し子供もいる。

(で、なんでここに?)

 三階に上がっていくとホールは忙しく何か設えごとをしている。若い人たちの手作りの現場。
(演劇の会場作り)
 Kくんもその場に座りパソコンを見ていた。
 手渡されたパンフレットに(老眼ではっきりしなかったけど)Kくんの顔写真が他のメンバーと共に写っている。
(ああ、演劇青年だったの)

 大人しいと思っていた男の子の意外な一面。(こういう居場所があったなんて、活発な若者だったことを今さらながらに認識)


 それこそ幼稚園に上がる前から知っている子供の大人になった姿は、案外知らないものだと実感。

《頑張ってね!》君が君の居場所で更なる活躍が出来ることを近所のおばさんは応援している。

『ポラーノの広場』96。

2013-09-21 06:35:34 | 宮沢賢治
「やっぱり何かあるのかねえ。」
『あるよ。だってまだこれどこでないんだもの。」
「こんなに方角がわからないとすればやっぱり昔の伝説のやうにあかしの番号を読んで行かなければならないんだが、ぜんたい、いくらまで数へて行けばポラーノの広場に着くって?」
「五千だよ。」
「五千? こゝはいくらと云ったねえ。」
「三千ぐらゐだよ。」
「ぢゃ、北へ行けばふえるかしらべて見ようか。」
 その時でした。

☆法(仏の教え、真理)を覚(さとる)積(つみかさね)を伝え、接(つなぎ)番(くみあわせ)、合せるのは、独(わたし一人)の考えである。
 枢(物事の重要な所)を交えた講(はなし)が常に基(もと)になっている。
 語(言葉)を選び、語(言葉)を詮(しらべる)薀(奥義)である。
 Sun(太陽)が潜(身を隠し)北(逃げ)降(くだる)ころに蘇(よみがえる)祭りの講(話)を兼ねた辞(文章)である。

『城』1401。

2013-09-21 06:10:56 | カフカ覚書
塀にもたれかかって、パンの包みをあけ、自分のことをこんなによくしてくれるフリーダにこころのなかで感謝しながら、建物の内部の様子をうかがった。

 塀/Mauer→Mar/噂、作り事。
 パン/Essen→Essei/試論。
 建物/Hauses・・・Hause/天の宮(あの世を暗示)

☆作り事(噂)をつかみ、試論をし、幸福をもたらすフリーダ(平和)に感謝しながら、天の宮(あの世)の様子を探った。