聖徳太子堂がある「聖王山円泉寺」

世田谷区太子堂に地名の由来となっている「聖徳太子堂」を有する真言宗寺院「聖王山円泉寺」はある。創建は南北朝時代。本尊は江戸時代作の「不明動王」である。当寺が周辺地域における庚申信仰の中心であったことから「庚申供養塔」が寛文12年（1672）造立、この塔は江戸前期の貴重なもののようである。三間茶屋より数分の住宅街に位置し山門を抜けると境内正面に「本堂」、門横に「太子堂」があり、その堂の前に「聖徳太子像」がある。他に明治初期設立の「太子堂郷学所」で教師であった「宮野芟平氏」の頌徳の碑、境内前にはケヤキ並木続く。当寺は玉川八十八ヶ所霊場第51番霊場札所である。近くに一時期、林芙美子が住んでいたという旧居がある。(1601)