鎌倉市岡本に「大船観音」の管理寺にあたる曹洞宗寺院「無我相山黙仙寺」はある。明治42年(1909)に濱地八郎信仰の金剛経布教のため静岡県にあった「祐昌寺」移築(=開山)。本尊は釈迦牟尼仏。大船駅より「観音寺」入口の表示を入り右に進むと「無我相山黙仙寺」の門柱。難しそうな山号に用いられている「無我相」は仏陀の最初の説法…人間の心身は「色・受・想・行・識」の「五蘊(ごうん)」の意。ここから無我相山(観音山)への急勾配の300段はあろうかと思われる石段(参道)が続く。その参道には石碑、地蔵、灯篭があり、中でも美しいピンクの芙蓉の花がきつさの救いとなる。上りきった頂上に一つ建つ「本堂」に辿り着くも「本堂」は閉まってなんとも心惜しさを感じつつ下山となった。(1609)











