暑さもピークを過ぎたかのように朝夕は幾分涼しくなってきたように思える。相変わらずミーンミーンとセミの声が聞こえる。近くの神社を訪れると一匹の「アブラゼミ」が飛んできて幸運にも目の前の木に止まってくれた。アブラゼミは褐色の不透明な翅をもつ大型のセミで名前の由来は翅が油紙を連想させるためとか、鳴き声が油を熱したときに撥ねる音に似ているためアブラゼミ(油蝉)と名付けられた説がある。体長は 5~6㎝ で、クマゼミより少し小さくミンミンゼミと同じくらいだろうか。アブラゼミの翅は前後とも不透明の褐色をしていて、世界でも珍しい翅全体が不透明のセミである。この翅は羽化の際は不透明の白色をしている。一週間前「クマゼミの羽化」の立ち会えその瞬間を撮らえたが、今年二回目の一撮一会である。セミの一生は複雑で幼虫は3年も土の中で成虫になるまで過ごし長い地下生活を経て羽化のタイミングで再度木に登り、ようやく羽の生えた成虫となる。セミは一週間から一ヶ月という短い儚い命、来月いっぱいセミの合唱を楽しみたい。(1908)
一週間前に撮影のアブラゼミの羽化の瞬間
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