ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

米雇用統計待ちのなかNYダウ33ドル高、ドル93円台(学校で教えてくれない経済学)

2010-01-08 09:19:12 | 経済学
全ての関心が米時間8日に発表予定の12月の米雇用統計に集中している。日本では管さんが新しい財務相になったから円安が進んだと歓迎している。日本の一大臣の発言で昼飯代が出てもこの先為替がどう動くかについては何の保証もない。

米時間木曜日、7日のNY外国為替市場で、前日の1ユーロ=1.4412ドルが1.4323ドルへ、1ドル=92.39から93.23円へ、1英ポンド=1.6022 ドルから1.5940 ドルへ、1ドル=1.0274スイスフランから1.0332へそれぞれ、主要通貨全てでドル買いが進んだ。

この日のドル反発は、直近の失業保険申請件数が43.4万件へ予想以上に減ったことが、8日の雇用統計で、グッド・データが出るのではないかとの思惑を誘った。アジア時間、8日、中国中央銀行が、2ケ月物の債券の利回りを1.3280%から1.3684%へ引き上げたことから、株が売られ、リスク資金がドル買いへシフトしたと今朝のWSJ紙は書いていた。

7日のNY株式市場では、一時、70ドル以上下げる場面もあった。しかし、その後、金融株がリードして値を戻し、前日比33ドル高、10,606ドルで取引を終了した。ハイテク株指数ナスダックは2,300ポイントへ小幅値下がりした。

NY原油(WTI)相場は、バレル52セント値下がりし、82.66ドルで取引された。NY金先物は、トロイオンス2.80ドル下げ、1,133.10ドルで取引された。プラチナは1ドル上げ1,559ドルで取引された。プラチナが底堅いのは景気回復期待が背景にある。

米雇用統計については、ダウジョーンズが1万減、エコノミストのコンセンサスはプラスマイナス・ゼロである。「8.5万増加すると予測する向きもあるが、Riciculous!(実にくだらない!)」と、RBSストラテジストのAlanRuskinは吐き捨てたとWSJ紙は紹介した。

アメリカ人がリディキュラス(ridiculous)という言葉を発するときは、「呆れて物が言えない、ばかげている」という意味である。管財務相の昨日の発言には論評していないが、「日本の財界にはアラウンド95の声が多いと発言した」とWSJ紙は紹介していた。

為替の水準について、財務大臣という政府の枢要の立場にいる大臣が、軽率な発言をすることは本来慎むべきである。今朝のWSJ紙はunusual(異例である)と書いていた。藤井大臣は、円高が望ましいと言うのが持論だった。氏は自らの発言で墓穴を掘った例だ。

為替の世界は本来、魑魅魍魎の世界である。平たく言えば漫画家、妖怪研究家の水木しげるの世界である。『ゲゲゲの鬼太郎』『のんのばあとおれ』を是非お読みいただきたい。8日の米雇用統計を見てから発言しても十分間に合う。墓場にお急ぎであれば自己責任だ。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする