ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

「褒めれば豚でも木に登る?!」初春喫茶店談義(学校で教えてくれない経済学)

2010-01-04 21:06:06 | 経済学
近くのいつもの喫茶店へお昼前、当店自慢の和食を食べに出かけた。たまたまこの日は豪州から昨日夜遅く着いたという客人が昔の仲間と談笑している場面に出くわした。いつものように絵心を刺激され、当のご婦人と昔の仲間を入れてスケッチして渡した。

13年前神戸で生活した経験のせいだろうコミ二ュケ―ションに全く問題ないことがスケッチしながら彼女たちの対話を聴いていてわかった。スケッチを渡したところ自身手持ちしていたB5サイズのダイアリーにまるで宝物をしまいこむように真剣な顔をして収めた。

先日、年末ご挨拶を兼ねて「酒ばやし」へ昼食に家族と出かけた。その日はたまたま二ユ―ジーランドから来たと、実はあとで分かった青年と隣席の客と対話を楽しんでいる様子をスケッチして同じように渡した。ベルギーでもパリでもそうだったが、外人さんは即サンキュウーといい、ニコッと笑ってさっとしまい込む点で見事に共通している。

先の豪州からの客人は昔仲間の一人に「ゼ―ン、ゼ―ン、変わっておらないねえ」、と日本語で言った。昔の仲間二人は姉妹で、当の喫茶店の馴染み客で、ことし還暦を迎えた方の妹さんである。「美しいですね、かわらないねえ」、と、この日、ひと目もはばからず連発されて、「とんでもない、とんでもない」、と照れくさそうに応じていた。

ここで筆者の口癖になっているが、「外人は人をまず褒める。日本人は本当に人を褒めない。こういうことは語学以前の国際化の第一歩だ」と彼女たちの話しに割り込んだ。「お美しいですね」といわれると、外人は「アイ・ホープ・ソ―」と即、答えると追い打ちをかけた。

豪州からの客人はここでわが意を得たりと大きくうなずいた。ところが、先の妹君は「日本人がそんなことはないと言うのは謙遜の意味ですよ。仮に褒められてそのまま鵜呑みにしたら、あの女は礼儀知らずだ。生意気だと言う噂があっという間に広がる」と反論した。

豪州の客人は30本入りのタバコを持参していた。ケースを手にとって見ると裏と表に肺がんの病巣がカラ―で生々しくプリントされていた。喫煙により40以上の有害化学物質を排出、肺がん患者10例の内9例が喫煙者だなどなどびっしり印刷されていた。

当の喫茶店は喫煙者が多い。先の姉妹の姉さんもかなりのヘビースモーカーである。この店にはスケッチ画を入れ換わり展示してもらっているが、額の表が大げさでなくヤニで1ケ月も置くと透明度が落ちる。しかし、「喫煙者お断り」にすると「即閉店」であろう。

「褒めれば豚でも木に登る」と以前、日本画家の森田りえ子さんの挨拶の中で聞いた。森田画伯はご謙遜だが、人は褒めてこそ育つということを日本人も是非見直して欲しい。(了)

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イランリスクを材料に原油80ドル(学校で教えてれない経済学)

2010-01-04 08:49:24 | 経済学
原油相場が年末年始の間にバレル当り80ドルまで値上がりした。今朝のWSJ紙は7連騰と書いてあった。ほぼ一年前の1月20日にはバレル32.70ドルまで暴落していた。最安値の2.4倍である。日本の新聞はデフレ、デフレと騒ぐが、世界ではインフレを懸念している。

WSJ紙は1月1日付けの記事で、天然ガスの値段は英単位当り6ドルの昨年初の水準にさえ戻っていないと伝えていた。原油は庶民の間でもガソリンや灯油に関係しているから比較的関心も高い。ところが、天然ガスも都市ガスの90%を占めているから無視できない。

原油相場はなぜ鎌首をもたげてきたのか。WSJ紙によれば、イランとの国際関係がきな臭くなってきていることが底流を流れていると指摘していた。米国の株価が昨年3月の安値から50%近く上げたことも世界景気回復期待につながり原油相場を押し上げた。

天然ガス関連の二ュ-スでは、昨年暮れに、アメリカ最大の石油メジャーのExxonMobil
が310億ドル(ドル93円換算約2兆8,800億円)で天然ガス大手のXTOEnergyを買収した。一方、アメリカの中小の天然ガスメーカーは原油へシフトとWSJは書いていた。

米国では原油・ガス率ということばがある。原油が天然ガスの何倍の値段で取引されているかを示す指標だが現在15倍である。「2つの仕事がある。一方が時給20ドルで片方が10ドルだとどちらを選ぶか。単純な話だ。」と天然ガス企業が原油へなぜ流れるかについてエネルギー専門銀行コンサルタント、DanPickering氏のコメントをWSJは紹介していた。

日本では天然ガスはメタンが主成分で硫黄分などその他不純物がほとんどない。燃焼によって排出する炭酸ガスも石油の30%少ないからクリ―ンなエネルギーだとPRしている。都市ガス企業は天然ガスへの切り替えを積極的に進めており、都市ガスを使う約2,600万世帯の87%以上が天然ガスに変わったとインターネット検索で知った。

年のはじめの新聞は2010年はどんな年になるかを取り上げる。WSJも原油はどこまで値上がりするかについて、「イランに代表される地政学的リスクが2010年のワイルド・カード(トランプの鬼札)」とNY、MF GLOBAL,バイスプレジデント、MIKE FITZPATRICK氏のコメントを紹介していた。いくらになると野暮なことを言わないところが憎らしい。

1月3日付けの日本経済新聞に業界のお歴々の2010年の経済指標の予測を一覧表にまとめているので興味があり近くのスーパーに買いに行った。一部160円へ14%値上げしていた。売り子がすまなさそうに1日から160円ですと小声で言った。デフレ、デフレと書きながらご自身はけろっと値上げである。夕刊も50円が70円へ値上げだ。内情は不明だが経営が苦しいのだろう。よほど魅力ある記事を載せないと益々日経離れが進むに違いない。(了)

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