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アメリカ人の草食化は日本人に何を意味するか(学校で教えてくれない経済学)

2010-01-15 08:26:54 | 経済学
「草食化するアメリカ」という文字が躍る二ユーズウイーク日本版最新号が駅の売店に並んでいる。「出世は求めず、贅沢しないで貯金に励み、人生に期待しない、リーマン危機は「希望の国」をここまで変えた」との副題が付いている。

40年前の日米繊維交渉の時、当時、旭化成工業社長で日本化学繊維協会の会長だった宮崎輝さんは、「アメリカと戦うには肉を食え」が口癖だった。アメリカの雑誌が「草食化するアメリカ」というタイトルを生前、宮崎さんがご覧になれば何と言われただろうか。

アメリカ人は足元を蚊が刺した程度ではびくともしない。ところが、敵にのど元を食いちぎられると判断したとたん、見境なく襲いかかってくる。最近の例では、急遽、「対テロ戦争」と銘打って、イエ―メンに9000人の特殊部隊を送ったことに典型的に現れている。

ところが、「草食化するアメリカ」の記事に、経営コンサルタント会社のアリックスパートナーズの調査によると、アメリカ人は、貯蓄率を最低だった08年の4倍の4.5%に上げ、まだ先が心配で、収入の15%を貯蓄したいと考えている」と出ていた。

「人々は今住んでいる家を離れようとしない。新しい家を手に入れるためのローンを組めず、転職しない。」「ブルッキングス研究所の人口統計学者のウイリアム・フレイは、アメリカ人がこれほど動きを止めた時期はないと報告している」と書いた。

アメリカ人に動脈硬化や脳血栓がなぜ多いのか。アメリカ人は肉をよく食べる。レストランで日常見聞する光景だが、まるで草鞋(わらじ)のようなステ―キが出てくる。彼らはペロッと平らげる。マンモス相手に先祖代々戦ってきた。出血の機会が多い。短い時間に血が固まるように遺伝子が記憶している。そのためどうしても脳血栓になり易いというのである。日本人に脳血栓が増えて来たのは肉食が増えてきたことと大いに関係している。

日本人に最近大腸がんが増えて来た。草食動物は腸が長い。消化をよくするためどうしても長めの大腸が必要となる。本来草食動物の日本人が最近肉を多く食べるようになった。日本人に大腸がんが増えて来た背景は草食動物の肉食化が大いに関係しているというのだ。

一方、日本では草食男性と肉食女性という言葉が新聞、雑誌にも登場するようになった。草食男性の定義はない。誤解を恐れず言えば、無気力かつ闘争心を持たない男を指す。確たる証拠はないが、男の女性化、女性の男性化が日本で進みつつあるとも言われている。

本来日本人の専売特許だった貯金に励み、転職せず、引っ越しを好まぬアメリカ人が増える。日本人が頼りにしてきたアメリカ人の草食化は日本人に何を意味するのだろうか。(了)

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