日本の新聞だけ読んでいると、口を開けばデフレである。今日、明日にも、国が滅びるような話ばかり流している。楽観的に過ぎるのは良くないが、つづまるところ、悲観論を吹聴した方が新聞は売れると思い込んでいるデスクが多いからだろうと勝手に想像している。
WSJ紙を読んでいると2010年に入って、世界の景気展望を楽観視する記事が日増しに目立つようになってきている。今朝のWSJ紙では、銅相場が15ケ月振りの高値を更新したと大きく取り上げていた。銅は住宅、エレクトロニクス、車産業に使われる産業の米だ。
NHK・BS「おはよう世界」で、今朝は、三菱UFGの大宮さんが出演していた。6日のNYダウは、米時間8日発表の12月の米雇用統計待ち気分から、前日比1.66ドル高、10,573ドルと小動きに終始した。8日発表予定の米雇用データを固唾を飲んで全てが眺めている。
大宮さんがこの日強調したのは、原油が世界の景気回復期待と、このところの記録的大雪で暖房需要が伸びたことを材料に、バレル83.18ドルへ上げたこととNYマ―カンタイル取引所で銅相場が15ケ月振りの高値を更新したと伝え、最近の傾向として砂糖相場が29年来の高値を更新、世界のお金が商品市場全般に広がりを見せていると解説していた。
今朝のテレビ東京のモーニングサテライトという番組では、中国では美術品に投機マネーが流れ込んできていると紹介していた。日本では、株安も影響して、高額の美術品は売れていないと言われている。日本人から見れば、中国が異常ということになるのであろう。
自宅近くを国道2号線が東西に走っている。昨年秋以降からアルミの空き缶をてんこ盛りに自転車の荷台に乗せて運ぶおじさんの姿をよく見かけるようになった。アルミ相場も値上がりしている。アルミ大手のアルコアの10~12月決算発表を控えているが、業績好調を織り込んだ相場は堅調に推移している。アルミ缶のおじさんこそが景気のバロメーターだ。
銅相場上昇は中国買いが背景である。中国の歴史的な大雪で輸送手段を奪われスクラップの銅が手に入り難くなっていることも銅相場上昇を後押しした。ただ、銅生産国チリの鉱山ストライキが火曜日終わった。相場は小休止するかもしれないとWSJ紙は書いていた。
NY外国為替市場で、ドルが対ユーロでやや売られ、1ユーロ=1.44ドル台とで取引された。米FOMC議事録が6日発表されたが、米金融当局は出口戦略としての利上げを急がないことを裏付けた。ただ8日の労働統計次第で早期利上げの思惑が再び出てくるだろう。
日本ではドル高・円安待望論が多い。円が強くて買われたのでない。ドルが弱いから円が買われた。米国が利上げへカジを切ればドルは上がる。結果円売りの流れに変わる。(了)
WSJ紙を読んでいると2010年に入って、世界の景気展望を楽観視する記事が日増しに目立つようになってきている。今朝のWSJ紙では、銅相場が15ケ月振りの高値を更新したと大きく取り上げていた。銅は住宅、エレクトロニクス、車産業に使われる産業の米だ。
NHK・BS「おはよう世界」で、今朝は、三菱UFGの大宮さんが出演していた。6日のNYダウは、米時間8日発表の12月の米雇用統計待ち気分から、前日比1.66ドル高、10,573ドルと小動きに終始した。8日発表予定の米雇用データを固唾を飲んで全てが眺めている。
大宮さんがこの日強調したのは、原油が世界の景気回復期待と、このところの記録的大雪で暖房需要が伸びたことを材料に、バレル83.18ドルへ上げたこととNYマ―カンタイル取引所で銅相場が15ケ月振りの高値を更新したと伝え、最近の傾向として砂糖相場が29年来の高値を更新、世界のお金が商品市場全般に広がりを見せていると解説していた。
今朝のテレビ東京のモーニングサテライトという番組では、中国では美術品に投機マネーが流れ込んできていると紹介していた。日本では、株安も影響して、高額の美術品は売れていないと言われている。日本人から見れば、中国が異常ということになるのであろう。
自宅近くを国道2号線が東西に走っている。昨年秋以降からアルミの空き缶をてんこ盛りに自転車の荷台に乗せて運ぶおじさんの姿をよく見かけるようになった。アルミ相場も値上がりしている。アルミ大手のアルコアの10~12月決算発表を控えているが、業績好調を織り込んだ相場は堅調に推移している。アルミ缶のおじさんこそが景気のバロメーターだ。
銅相場上昇は中国買いが背景である。中国の歴史的な大雪で輸送手段を奪われスクラップの銅が手に入り難くなっていることも銅相場上昇を後押しした。ただ、銅生産国チリの鉱山ストライキが火曜日終わった。相場は小休止するかもしれないとWSJ紙は書いていた。
NY外国為替市場で、ドルが対ユーロでやや売られ、1ユーロ=1.44ドル台とで取引された。米FOMC議事録が6日発表されたが、米金融当局は出口戦略としての利上げを急がないことを裏付けた。ただ8日の労働統計次第で早期利上げの思惑が再び出てくるだろう。
日本ではドル高・円安待望論が多い。円が強くて買われたのでない。ドルが弱いから円が買われた。米国が利上げへカジを切ればドルは上がる。結果円売りの流れに変わる。(了)