ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

米議会でCEO給与上限設定法案上程?!(学校で教えてくれない経済学)

2009-01-04 20:27:12 | 経済学
 NYタイムズ電子版(1月3日)は、ロシア、ウクライナ間の天然ガス交渉が挫折した結果、価格面でも、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリヤなど東ヨーロッパ諸国で影響が出始めている。ただ、いまのところドイツ、イタリアへの供給被害は出ていないと記事で紹介していた。
 ポーランドの政府系企業関係者は、天然ガスの供給がウクライナ経由で約10%減少したが、ベラルーシ経由と目下のところ備蓄分で対応している。ルーマニアは、ロシアからの供給が30%減少した。ブルガリヤではパイプライインのガスの圧力が低下し始めた。
 金曜日(1月2日)時点で、ウクライナは1000立方メートル235ドル、ロシアのゴスプロムは418ドルを主張して、価格問題での隔たりが交渉は進展していない。
 NYタイムズは、ロシア関連の記事として現在ロシアは1月11日まで12日間にわたる新年の長期休暇中だが、休日前まで、ルーブル下落が続き、対ドルで2005年来最安値の29.2、対ユーロでは、41.7まで下げた。対ドルでは8月初めから既に20%値下がりした。
 ルーブル下落は世界不況の結果により原油相場が急落した象徴である。ロシアのGDPは原油相場が最高値を記録した7月には年7.8%だった。現在年6%へ下落したとNYタイムズは紹介している。
 NYタイムズは、米国の経営者の給与が余りにも高すぎるとして金融企業のみならず金融以外のその他一般企業支給額に天井を設けることを米議会が検討していると紹介していた。
 米国以外の経営者は米国人以上にハードワークにもかかわらず彼らの平均給与は米国の同等程度の給与の1/5以下であると書いていた。経営者の給与が高い安いと米議会が取り上げるのも、今回の金融不安が経営トップの判断ミスや怠慢から生まれたという認識が米議会、つまりは米有権者の声として高まってきているからだろう。
 NY大学のエコノミストXavierGaVaix氏は、米国の最高経営責任者(CEO)の給与は1980年から2003年間に6倍になったと氏の著書で述べていると紹介している。かって米国のCEOは業績悪化にも関わらず経営責任を取らず、数年間勤めていた。ところが最近は業績が悪化すれば1~2年で辞職を迫られているとNYタイムズは書いた。
余計な話と叱られそうだが、日本のCEOで業績が明らかに悪化していても6年が任期だと勝手に決めてなかなか辞めない。原油が急騰したとか、先日、あるCEOが、「為替がここまで円高になるとは予想できなかった」と弁解する見苦しい姿をテレビで拝見した。
NYタイムズは、IBMからナビスコにスカウトされ、業績を急回復させたルイス・V・ガーストナーCEOの例もあり一概に米国のCEOの給与が高いと言えないと付言していた。米自動車ビッグ3のCEOが経営ミスを棚に上げ、米議会で傲慢な態度で証言したことが米CEO給与に天井を設けるべきだという話にまで発展させてしまったと思われる。
いずれにしろ世の中せちがらくなったものだ。金の切れ目が縁の切れ目である。天然ガス問題、ルーブル急落、米CEO給与問題もお金にまつわる話が多い。
政治は一寸先が闇というが経済はもっと怖い。今のような時代は、月並みなようだが、健康第一で、足元を見つめながら、一日一日を、地道に生きることが一番ではなかろうか。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2009年,NYダウ258ドル高、NY原油バレル46ドルでスタート(学校で教えてくれない経済学)

2009-01-03 12:00:26 | 経済学
 2009年年明けのNY株式市場の動向を世界が注目していたが、年末の好地合いを受け継いで258ドル、6.5%高、9034ドルで一年のスタートを切った。ただ、企業収益、金利、インフレの見通しが依然不透明であり、このまま上昇を続けると見る専門家は少ないようだ。
 今朝のWSJ紙の記事を読んでいると、バット(but)とかハウエヴァー(however)という言葉を文の前に付けたり後ろに付けて、今ひとつすっきりしない。1月2日は金曜日だが「月曜(1月5日)の様子を見た上でないとなんとも言えない」といった調子である。
 短距離レースの場合はスタートダッシュが勝敗を決める。今回の金融危機回復は、マラソンレースだからはじめ飛ばしてもレース途中で間違いなく息切れすると見ているようだ。この日は出来高も少なかった。参加者が少ない中、原油高を材料にして資源株がリードした。
 NY原油(WTI)相場は、バレル1.74ドル高い46.34ドルで取引を終了した。ブレント(重質油)がつれ高して46.90ドルで取引された。ガザ空爆やOPEC減産が材料に使われた。しかし、世界の原油需要減少をカバーしきれないだろうとWSJ紙は解説している。
 足元の米国の経済指標は決して明るくない。米景気の先行指標に使われるISM指数は、11月の36.2から12月32.4へ5ヶ月連続の減少となった。米GDPの70%は個人消費である。借金漬けだったアメリカ人が借金を減らすとなると影響は少なくない。
 NY外国為替市場では、休みの谷間の薄商いの中、NY株高を材料にドルが買われた。このところドル売りが目立っていた日本円とスイスフランに対してドルが買われ、1ドル=92.38円、1ドル=1.0803フランと2週間来の高値をつけたとWSJ紙は解説した。ドルは対ユーロ、対英ポンドでも買われ1ユーロ=1.3844ドル1英ポンド=1.4466ドルへ上げた。
 2009年は為替がキーワードになると見られる。ペーパーマネーを天井知らずに印刷してばら撒く米国のドル、景気後退が鮮明になってきたEUの追加利下げ期待のユーロ、EU以上に深刻なお台所を抱えてゼロ金利不可避の英国ポンドから目が離せないだろう。
ベルリンの壁が崩壊して今年は20周年を迎えたが、昨日のWSJ紙は、今年10周年を迎えたが、金融不安を抱えるスロバキアを16番目のメンバーに加える。実力の違いすぎるメンバーを抱えながら、統一通貨、同率金利でユーロ圏の金融政策の舵取りを進めなければならないことからユーロに新たな悩みが始まると紹介していた。
スロバキアのあとには、スロバキア以上に問題を抱えるチエコ、エストニア、ハンガリー、ラトヴィア、リトワ二ア、ポーランドが順番待ちでユーロ参加を目指している。現メンバーの中でも10年物国債の利回りで見れば、ドイツと比べるとイタリアで1.4%、ギリシアとは2.4%と大きく開いている。温度差があり過ぎるとWSJ紙は指摘している。
英国がユーロ加盟を密かに進めていたとブラウン首相が非難された。英国は米国以上に深刻な金融危機に直面している。現在英国の政策金利は2.0%であるがゼロ金利は不可避とされ英ポンド売りが大勢だ。一年前1英ポンド=1.7ユーロが今1ユーロ目前まで下げた。
日本はどうか。ベルリン壁崩壊後20周年もユーロ誕生10周年も他人事の人が多い。地球は一つである。経済とからだの健康は共通点が多い。肩こりはなぜ起こるのか。蕁麻疹はなぜ出来るのか。世界の動きに目を向ける若者が一人でも多く日本にも育って欲しい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウクライナは遠い国か?(学校で教えてくれない経済学)

2009-01-02 12:27:04 | 経済学
 ウクライナのユーシェンコ大統領は、「ロシア、ウクライナ間の天然ガス供給停止問題に関する交渉は妥結に近づいており、1月7日までに終了する」と発表したとWSJ紙(1月1日付け)は伝えた。
 日本に住んでいるとロシアがウクライナに天然ガス供給を止めると聞いてもピンと来ないひとが大部分である。日本の電力発電の30%が原子力で、次いで25% が天然ガスに依存していると話しても、日本人はなかなか自分の問題として受け止めようとしない。
 日本は資源の99%を海外から輸入している。にもかかわらず世界の動きに関心がほとんどない。NHK・BS「おはよう世界」という優れものの番組がある。日本人のなかで一体何人の人があの番組を見ているのだろうか。年寄りはいいから、特に若者に見て欲しい。
 ロシアはウクライナへの天然ガスを2006年にも止めたことがある。天然ガスの供給のほぼ80%をウクライナ経由のパイプライン通じて輸入している西欧諸国は真っ青になった。水面下ではロシアと何らかの動きをしているのだろうが、今回は表面化していないようだ。
 WSJ紙は、ロシア国営企業ガスプロム(Gazprom)はウクライナ政府に,09年の天然ガスの売り渡し価格を200ドル程度と想定していた。1000立方メートル当たり08年の179.5ドルから250ドルへ引き上げたので拒否したと伝えている。
 昨日のWSJ紙によると、昨年10月からウクライナはガスプロムに未払い状態が続いていた。ガスプロムは昨年の原油高騰につれ高した天然ガス相場急騰の恩恵を受けて、第2四半期の純利益が前年同期の3倍、3000億ルーブル(1,020億ドル)を記録した。
 ところがその後原油暴落の影響で天然ガス相場が急落、原油相場がバレル40ドル前後で止まれば、ガスプロムの利益は09年で320億ドル、10年には175億ドルまで減ることになる。危機感を持ったガスプロムが出荷削減に踏み切ったとWSJ紙は解説している。
 ベルリンの壁が崩壊して2009年は20周年を迎える。ウクライナは人口5000万人、教育レベルも高く、産業基盤もしっかりしており、旧ソ連邦の中でも経済的にも突出した地域だった。ウクライナはソ連邦崩壊で分離独立して誕生した。
 ロシアは昨年8月、ウクライナの隣国グルジアの南オセチアへ侵攻した。ロシアとウクライナの緊張がにわかに高まり、ロシアは冷戦時代へ回帰かとの懸念まで言われた。この事件後ウクライナのNATO加盟にブレーキがかかったと指摘する専門家は多い。
 日本では経済のことはわからないと平気で口に出す総理は多い。政治と経済は密接に関係していることを政治家自身が十分理解していないから寒々しい思いだ。今回のウクライナとロシアとの天然ガス供給停止も経済問題でありながら政治と不可分であると教えている。
 原油相場が高値のバレル147ドルから現在40ドルまで値下がりした。ロシアはサウジアラビアについで世界第二の産油国である。天然ガスでは世界トップの生産国で世界シエアの25%を占めている。昨年末、ガス版OPECを結成したことは記憶に新しい。
 ウクライナの小学二年の教科書に松尾芭蕉の話が出ているそうだ。間もなく大相撲春場所が始まる。大鵬幸喜といえば第48代横綱、幕内最高優勝32回の大力士である。大鵬の母親は日本人だが父親はウクライナ人である。ウクライナの動きにも注目して欲しい。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

NYダウ108ドル高、NY原油44ドル、ドル90円で越年(学校で教えてくれない経済学)

2009-01-01 10:04:19 | 経済学
 新年明けましておめでとうございます。『学校で教えてくれない経済学』本年もよろしくお願い申し上げます。
2008年は9月15日、リーマンブラザーズ破綻で加速化した世界の金融危機により、米国経済は、羅針盤を失ったまま漂流続ける船の如く見られている。ところが、12月31日、NY株式市場は、米新規失業保険申請件数が予想外に減ったことを材料に買われた。
アメリカでは晦日、大晦日と言わないが、年の暮れの2営業日続けての上昇で、前日比108ドル上げ、8,776ドルで取引を終了した。上がった株、下がった株様々だが、薄商いながら、株を枕に越年しようと思ったひとが比較的多くいて株を押し上げたのかもしれない。
NY原油(WTI)先物相場は、前日比バレル5.57ドル上昇、44.60ドル、ブレント〈重質油〉相場もバレル5.15ドル上昇、45.30ドルで取引を終了した。原油WTI相場はバレル32ドルまで下げた。OPECも30ドルは割りたくないだろう。UAEが輸出を15%減らすと発表した。いかにも下げ過ぎだと、相場自身が気づいたのであろう。
金相場は前日の下げ分を取り戻し、オンス15.55ドル高い、878ドルで取引された。金はドルの反面教師と見られるケースが多い。最近の金相場の動きを見ていると、ドルはこの先まだ下がると、「水鳥」が肌で感じているのかもしれない。
NY債券相場は、値上がりし、利回りは、2年物0.768%,10年物2.219%、30年物2.67%へそれぞれ下落した。3ヶ月物銀行間取引金利(ライボー)は、前日の1.435%から1.425%と2004年6月以降で最低水準まで下落している。
NY外国為替市場では、気持ちドルが買われ、1ユーロ=1.3961ドル、1ドル=90.70円で取引された。ただ、一見静かに見える川面の底には勢いよくドル売りの流れが続いている。
経済は人間のからだとよく似ている。過度にバランスを崩すと病気になる。相場はからだで言えば体温や血圧のようなものだ。相場は経済が健康か健康でないかについて貴重な信号を送っている。日本人には相場を嫌う人が多い。上手に付き合えば大いに参考になるだろう。
お金は血液に例えられる。春の小川のようにサラサラ血管の中を流れているときは病気にならない。血管が詰まり血液の流れが悪くなると確実に病気になる。銀行間金利を示すライボー金利が下がってきたことは、緊張で収縮していた血管が落着きを見せ始めた兆候だろう。
青筋を立てて怒るということばがある。怒りは敵と思えと徳川家康の家訓の第一行に書いてある。笑う門に福来ると言うではないか。感謝の気持ちを忘れないひとは実にいい笑顔をしている。笑顔のいい人には血管収縮、金融収縮は起り難いことを昔の人は教えている。
それにしても日本人は悲観的に物事を考える人が多過ぎる。マスコミ報道に典型的に現れる。事態は刻々悪化していることは事実である。しかし、過ぎた楽観は慎むべきだが、悪い話をこれでもか、これでもかと流されると、治りかかっている病人の命も奪うから怖い。
トヨタがことし3月決算で1500億の赤字を出すという。トヨタは2兆円、3兆円とも言われる資金を蓄えている。トヨタ程の企業がみすみす資金を無駄にするはずがないだろう。円高で国が滅びるような話を流している。自国通貨の価値が上がって悲しむ道理はない。
怒りは敵と思え。笑う門に福来る。度の過ぎる悲観はいけない。健康第一で頑張ろう。(了)

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

元旦

2009-01-01 00:42:16 | 情報や案内及び雑談


旧年中は、当ブログを閲覧頂きありがとうございました。

皆様にとって幸せな年でありますようにお祈り致しております。

新たなページが開かれる年のような気がします。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする