アンドリューズ・シスターズを聴きながら、『かつて10・8羽田闘争があった』を読む。上野千鶴子の文章に、すごい誤植を発見……
https://www.youtube.com/watch?v=8of3uhG1tCI
Boogie Woogie Bugle Boy
これは第二次世界大戦をある種象徴する曲である。
グレンミラーと彼女たちをくっつけた人たちは素晴らしいと思う。グレンミラーに羽が生えた気がする。
羽田闘争での山崎博昭の氏は、その後の学生運動の、過激な決断を迫る側面をつくりだした一つの象徴であると言われている。それは、象徴とはいっても、戦後世界の一種の亀裂を提起するもので、上野千鶴子のフェミニズムなどを生み出すに至った。だから、確かに、鳩や義民の象徴性とは異なっている。ただ、わたくしは、Boogie Woogie Bugle Boy のようなものにすら象徴を拒むものがあることを重視するべきだと思う。そうでないと、亀裂への凝視は長くは続かないからだ。どうしても感傷的になり、「墓碑」を建てる方向に流れるのである。どうも、運動に飛び込む人たちに必要なのは、
He was a famous trumpet man from out Chicago way
He had a boogie style that no one else could play
He was the top man at his craft
But then his number came up and he was gone with the draft
He's in the army now, a-blowin' reveille
He's the boogie woogie bugle boy of Company B
といった変身ではなかろうかと思うのである。カントやドストエフスキーを読んだ頭で何かを決断するのはあり得るとしても、そのあとはまたそれよりも難しい勉強と智慧が必要なのではなかろうか。style that no one else could play があり得ることが理想である。そうでないと、組織の中にあった時に変身が起こらない。とはいえ、わたくしも、花★▼輝が言うような「犬死礼讃」を好む方である。
カズオイシグロがノーベル賞を取った。テレビを見ていたら、彼が5歳まで日本にいたとかなんとか彼を一生懸命日本人のようにあつかっていたが、彼は日本人にあらず。繰り返す。彼は日本人にあらず。NHKでの都甲幸治氏(アメリカ文学)のはしゃいだ感じが面白かった。そこは、桑★アナや男の誰だっけアナに対して、「素人は受賞を祝うなよ」みたいな仏頂面でお願いしたかったな……