三ちゃんのサンデーサンライズ。第450回。令和6年1月7日、日曜日。
被災地と被災地の外では全く温度が違います。
それは常にそうです。
正月元日に起こった災害ですから特にその差は大きいということは否めません。
「大変だね」とは思いながら、災害報道番組だけではテレビは正月を演出できず、お笑いや駅伝に食い入ることになります。
結局は他人は他人、自分は自分で、それぞれ幸せを求めて日々を送る以外にありません。
ただ、この国の中で起こっていることであり、苦しみを感じている人がいることですから、頭の中の何パーセントかはその苦しみを想像していたいものだと思います。
行動として支援活動ができる人は現場にも行ってもらいたいと思いますし、せめて金銭的な支援をと考える人はそれを行動に移して欲しいと思います。
「困ったときはお互い様」という単純な伝統的精神をいつも心の中に置いておきたいと考えます。
震度7という大地震により多くの家屋が倒壊し、死者・行方不明者も多く出ています。
輪島市に、曹洞宗の大本山總持寺だった總持寺祖院がありますが、やはり大きな被害が出ています。
能登地方の寺社では2007年の能登半島地震からようやく復興を遂げたところも多くありましたが、また、同じような状態になってしまいました。
一旦収まって安心したところに繰り返し地震が来ることで精神的なダメージが大きくなります。
二次災害などが起こらないように祈ります。
冷たい手も合わせることで温もりが生まれますから、是非、寄り添い支え合って乗り越えていただきたいと心から願います。
また二日には飛行機の衝突事故が起こりました。
こちらも衝撃的な映像が流れました。
機内でどんな様子だったのかも次々に見えてきました。
パニックになっていたという情報と落ち着いていたという情報が錯綜しているようですが、座席の場所やその人の受け止め方、精神状態にもよるのかもしれません。
それにしても、緊迫した状況を見るにつけ、よく全員が無事に脱出できたものだと感動を覚えます。
海外のメディアからも「奇跡だ」と受け止められているようです。
客室乗務員の判断と対応、それに応じようとする搭乗者(多くの日本人)のまじめさを感じました。
あれが、一人でも大騒ぎして自己中心的な行動をとれば阿鼻叫喚の地獄となっていたかもしれません。
東日本大震災の時、炊き出しに並ぶ被災者が誰一人列を乱すこともなく整然と一つのおにぎりを受け取っていた様子を、海外の報道が驚いたということがありましたが、それに似た状況が今回の全員無事脱出につながったのではないかと思いました。
いざという時に人間の本性が出るということはこれまでも嫌というほど見てきましたが、その本性が多くの命の生死を分けることにもなるのだなと感じたことです。
ともあれ、不穏な年明けとなりましたが、皆様が、どんな時にも自分を保ち、背筋を伸ばし「真っすぐ生きる」ことができますことを祈ります。
大晦日は11時30分から除夜の鐘で年が明け、元旦から三が日の朝は、5時から「三朝祈祷」を行いました。
松林寺では元日、宿用院では2日に合同祈祷を行い終わって新年会でした。
4日は、祈祷をしたお札を地元の家々百軒程に配布して歩きました。
5日は、地元以外の役員さんに配布のお願いをして回りました。
6日の夜は寒念仏を勤めました。
雪のない正月で、除雪の手間もなく歩くのにも楽をしましたが、何か罪悪感のようなものを感じてしまいます。
雪国には雪国の苦労があり、それに耐えているという自負で人に顔向けができるようなこともあるように思うのです。
楽なだけでは申し訳ないという気持ちがあります。
特に町では、来月赤倉温泉スキー場で国体のアルペン競技が行われる予定になっているので、雪が降ってもらわなければ困ります。
除雪の作業をあてにしていた労働者も、仕事がなくて困っていることでしょう。
除雪機械の燃料が売れないことで、スタンドや町の税収にも影響があります。
適当に降ってくれることを願います。
とは言え、今回の被災地は豪雪地帯でもあり、もし屋根の上に大量の雪があったとすると、さらに倒壊の家屋が増えていたのではないかと考えられます。それだけは雪の少ないことで救われた部分かもしれません。
これからは雪も降るでしょう。寒い中での厳しい状況が続きます。被災地の皆様にこれ以上の苦しみが訪れないように祈るばかりです。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。
被災地と被災地の外では全く温度が違います。
それは常にそうです。
正月元日に起こった災害ですから特にその差は大きいということは否めません。
「大変だね」とは思いながら、災害報道番組だけではテレビは正月を演出できず、お笑いや駅伝に食い入ることになります。
結局は他人は他人、自分は自分で、それぞれ幸せを求めて日々を送る以外にありません。
ただ、この国の中で起こっていることであり、苦しみを感じている人がいることですから、頭の中の何パーセントかはその苦しみを想像していたいものだと思います。
行動として支援活動ができる人は現場にも行ってもらいたいと思いますし、せめて金銭的な支援をと考える人はそれを行動に移して欲しいと思います。
「困ったときはお互い様」という単純な伝統的精神をいつも心の中に置いておきたいと考えます。
震度7という大地震により多くの家屋が倒壊し、死者・行方不明者も多く出ています。
輪島市に、曹洞宗の大本山總持寺だった總持寺祖院がありますが、やはり大きな被害が出ています。
能登地方の寺社では2007年の能登半島地震からようやく復興を遂げたところも多くありましたが、また、同じような状態になってしまいました。
一旦収まって安心したところに繰り返し地震が来ることで精神的なダメージが大きくなります。
二次災害などが起こらないように祈ります。
冷たい手も合わせることで温もりが生まれますから、是非、寄り添い支え合って乗り越えていただきたいと心から願います。
また二日には飛行機の衝突事故が起こりました。
こちらも衝撃的な映像が流れました。
機内でどんな様子だったのかも次々に見えてきました。
パニックになっていたという情報と落ち着いていたという情報が錯綜しているようですが、座席の場所やその人の受け止め方、精神状態にもよるのかもしれません。
それにしても、緊迫した状況を見るにつけ、よく全員が無事に脱出できたものだと感動を覚えます。
海外のメディアからも「奇跡だ」と受け止められているようです。
客室乗務員の判断と対応、それに応じようとする搭乗者(多くの日本人)のまじめさを感じました。
あれが、一人でも大騒ぎして自己中心的な行動をとれば阿鼻叫喚の地獄となっていたかもしれません。
東日本大震災の時、炊き出しに並ぶ被災者が誰一人列を乱すこともなく整然と一つのおにぎりを受け取っていた様子を、海外の報道が驚いたということがありましたが、それに似た状況が今回の全員無事脱出につながったのではないかと思いました。
いざという時に人間の本性が出るということはこれまでも嫌というほど見てきましたが、その本性が多くの命の生死を分けることにもなるのだなと感じたことです。
ともあれ、不穏な年明けとなりましたが、皆様が、どんな時にも自分を保ち、背筋を伸ばし「真っすぐ生きる」ことができますことを祈ります。
大晦日は11時30分から除夜の鐘で年が明け、元旦から三が日の朝は、5時から「三朝祈祷」を行いました。
松林寺では元日、宿用院では2日に合同祈祷を行い終わって新年会でした。
4日は、祈祷をしたお札を地元の家々百軒程に配布して歩きました。
5日は、地元以外の役員さんに配布のお願いをして回りました。
6日の夜は寒念仏を勤めました。
雪のない正月で、除雪の手間もなく歩くのにも楽をしましたが、何か罪悪感のようなものを感じてしまいます。
雪国には雪国の苦労があり、それに耐えているという自負で人に顔向けができるようなこともあるように思うのです。
楽なだけでは申し訳ないという気持ちがあります。
特に町では、来月赤倉温泉スキー場で国体のアルペン競技が行われる予定になっているので、雪が降ってもらわなければ困ります。
除雪の作業をあてにしていた労働者も、仕事がなくて困っていることでしょう。
除雪機械の燃料が売れないことで、スタンドや町の税収にも影響があります。
適当に降ってくれることを願います。
とは言え、今回の被災地は豪雪地帯でもあり、もし屋根の上に大量の雪があったとすると、さらに倒壊の家屋が増えていたのではないかと考えられます。それだけは雪の少ないことで救われた部分かもしれません。
これからは雪も降るでしょう。寒い中での厳しい状況が続きます。被災地の皆様にこれ以上の苦しみが訪れないように祈るばかりです。
今週はここまで。また来週お立ち寄りください。