なあむ

やどかり和尚の考えたこと

サンデーサンライズ492 真偽を自らに聞く

2024年11月10日 05時00分00秒 | サンデーサンライズ

三ちゃんのサンデーサンライズ。第492回。令和6年11月10日、日曜日。

 

先月31日木曜日から7日木曜日まで北海道巡回でした。

この間道内では一部降雪がありましたが、道東は割と天気が良く暖かく過ごしました。

特に北海道のお寺の本堂は、どこも暖房設備が完璧で法話中汗ばむほどでした。

このような長期の法話巡回は今回で最後かなと思われ、最後の晩は少し高級な鮨屋に行き、一人打ち上げをしてきました。

お任せというシステムで、ちょうどいい量の食事でした。

中で茶碗蒸しが出たのですが、中にはモッツアレラチーズが入っていると。普段あまり好んで茶碗蒸しは食べませんがこれは美味しくいただきました。

私の発案でワサビを少し入れてもらったら、これがまたアクセントになって旨かった。

少し贅沢して北海道を堪能しました。

 

アメリカの人が選ぶのだからよその国の人がとやかく言うことではありません。

ありませんが、どうしてこのような結果になるのか理解に苦しむ感じです。

仮にもアメリカの大統領ですからね。世界に及ぼす影響は少なくありません。

しかし、この選挙のやり方はどうなのだろうかと思います。

全国民が投票するのに直接選挙ではなく州ごとに推薦人を選ぶという方法。州が独立している「合衆国」だからそうなるのですかね。

二つの党の代表二人だけのどちらかを選ぶという方法。いずれにせよ国を分断する方法に見えます。

しかも莫大な選挙資金を湯水のように使って。選挙で儲けている人もいるのでしょうが、たかだか一時の選挙に消えてしまう資金を国民のために使ったらどうなのかと思います。

毎日抽選で一人の人に1億5千万円をあげるというバカげた人もいました。

金で人の心が買えるということがまかり通る社会、国、それを堂々と国の代表選挙でやってしまうという、しかもそちら側が勝つという、この国は一体どうなってしまっているのか。

次の大統領で、グローバル化や多様性や寛容性や地球温暖化などがどうなっていくのか、大いに不安を感じます。

ただ、私が知らないだけで、彼のいいところもきっとあるのでしょうね、と思います。

そうでなければ、あれほど多くの人が支持することもないのではないか、と逆説的に思います。

北海道の最後に中標津空港まで送ってくれた和尚さんが、「コロナとワクチンの闇をトランプさんが暴いてくれるだろう」などと期待を込めて言うのです。

元々農薬アレルギーがあって食物に敏感で、その情報を集めている中からそのあたりの情報をコロナの前から見つけ追いかけているのだそうで、ワクチンを打ったらだめだということをかなり詳しく説明するのです。

ワクチンが免疫を弱め体の弱い部分を突いて病人が増える。コロナはただの風邪でワクチンを打つからコロナは減らない。始まりはアメリカ人の陰謀で金儲けだ。等々。

彼の言うことが真実だとすればかなり大きなスキャンダルになりそうですが、真偽のほどは分かりません。

コロナのワクチンに関しては、発生の直後から賛成派と反対派の情報が錯綜していたのは確かです。陰謀論的な都市伝説かもしれません。

しかし、もし暴かれる「闇」があるのならば、どんなに混乱するとしても真実を明らかにしてもらいたいと思います。

いやはや、真にしても偽にしても、情報操作により政治も経済も意図的に捻じ曲げられてしまうのだとすれば庶民は何を信じていいのか暗中模索になります。

仏法を信じ、智慧によって正しく見るというのは間違いないところですが、その正しく見るところの基礎情報が根底から虚偽であるならば何をもって正しく見ればいいのか。

疑うことが対処法だなどというのは実に寂しい限りです。

誰か答えを教えてください、と言いたいところですが、おそらくその答えも誰かのフィルターを通しての情報でしょうから、誰かに頼るのではなく、自分を頼りにして自分に聞いてみるしかありません。

例えば、坐禅をして情報を断ち、記憶や先入観念を捨て、ストーリーから離れて、心の免疫作用とでもいうべき自己の第六感に従っていく、それもいいかもしれません。

そそけ立つとか、鳥肌が立つ、とか。何となく嫌な感じというのはあるものです。

 

今週の一言

「心の免疫は、断捨離から」

 

今週はここまで。また来週お立ち寄りください。