夏の三日月

　夜のウォーキングに出かけた。西に向かって歩いていると地平線近くに一瞬だけ三日月を見た。三日月といっても随分太った三日月だ。もうすぐ半月の様相。そしてすぐに雲に隠れてしまった。おとめ座のスピカも、木星も、さそり座のアンタレスも、土星も雲に隠れて見えなかった。

★おき上がる草木の影や夏の月　　　　蝶夢

　最近は外灯もＬＥＤのため、樹木の葉が道路上にくっきりと影をつくる。ときどき怖いように大きな丸い葉の影をつくる。この句の「おき上がる草木」のように。

余震はまだ続く

　大阪部北部を震源とした地震の余震と思われる有感地震はすでに２９回を数えている。収束まではまだ時間がかかりそうである。しかも雨が降り始めている。屋根の損壊した家屋では応急修理が間に合わなければ避難しなくてはならない。お見舞い申し上げる次第である。
　同時に余震の間隔も開いてきたとしても、そのまま次第に減衰するとは限らない。震度の大きな余震が発生するかもしれず、予断を許さない。

　先日花菖蒲をみてきた。

★花菖蒲隅より水の忍び出で　　　　　　平畑静塔
★ひとつてふ未来ある数花菖蒲　　　　　池田綾子

　第２句、ひとつというのが「未来ある数」であるという。確かに１は始まりの数。これから増えていくのかもしれない。これから花時を迎える時期に詠んだのだろうか。だが、増えるばかりとは限らない。私たちは成熟を過ぎた社会にいる可能性が高い。これからは減衰ばかりの時代であることも忘れたくない。
　地震の余震のように減衰するばかりに気持ちが傾くと、揺り戻しは激しい場合もある。

気象庁の報道発表

　昨日１６時の気象庁の報道発表では、東西方向の圧縮力による地震とされている。この力の源は不明。この地域は「ほぼ定常的な地震活動がみられ」ると記載されている。この情報を見ると、１９９５年１月の「兵庫県南部地震」を起こした六甲・淡路島 断層帯の東側に伸びる有馬－高槻断層帯に震源が位置しているように思える。

2018年６月18日07時58分に大阪府北部の深さ13kmでM6.1の地震（最大震度６弱）が発生した。この地震は、地殻内で発生した。発震機構は東西方向に圧力軸を持つ型である。1995年１月以降の活動をみると、今回の地震の震源周辺（領域ａ）では、ほぼ定常的な地震活動がみられ、今回の地震はその南端付近に位置している。また、今回の地震から西南西に約60km離れ た場所には1995年１月17日にM7.3の地震（最大震度７、「平成７年（1995年）兵庫県南部地震」）の震源があり、その活動域が北東－南西方向に延びている。この地震では、六甲・淡路島断層帯の一部である野島断層で地表にずれが生じた。1923年以降の活動をみると、今回の震央付近（領域ｂ）では、1936年２月21日にM6.4の地震（河内大和地震）が発生し、大阪府で住家全壊４棟など大阪府及び奈良県で家屋被害などが発生している（「日本被害地震総覧」による）。
⇒【http://www.jma.go.jp/jma/press/1806/18e/kaisetsu201806181600.pdf】

流言飛語・デマに振り回されないために‥

　大阪府北部を震源とする地震、余震がすでに２０回も発生している。先ほどは震度４を記録する余震も発生。

　現地のかたは不安が増大していると思われる。こういう時に、デマや他者への憎悪を煽る流言飛語が飛び交うことが多い。どのような情報が正しいのか、デマに飛びつくことで自分の不安を解消していないか、冷静になる必要がある。

　熊本地震のときには「熊本市動植物園からライオンが脱走した」との誤情報を流した神奈川県内の会社員が、偽計業務妨害の疑いで逮捕されてもいる。

　デマに振り回されないためには、テレビやラジオのニュースで状況を冷静に見極めたいものである。

デマ情報がまたしても‥

ＮＨＫのニュースから、

【地震でデマ情報拡散 “冷静に行動を”】「在日外国人の窃盗・強盗にはくれぐれも注意を」とか「外国人は真っ先にコンビニ強盗を始めるか空港に殺到する」などという投稿もあります。こうした差別的な投稿に対して非難の声が相次いでいます。
【地震でデマ情報拡散】「京セラドーム大阪の屋根に亀裂が入っている」「京阪電車が脱線している」「大阪府の北部でシマウマが脱走」いずれもこのような事実はありません。

https://twitter.com/nhk_seikatsu/status/1008577996901371904

https://twitter.com/nhk_seikatsu/status/1008599241852219392