本日は「近代美術の巨匠たち」(高階秀爾)から、ゴーガン、ピカソ、ゴッホ、ロートレックの4名を読み終えた。ロートレックについてはほとんど知らないので、少し期待して読んだ。もともとロートレックの作品はあまり知らないし、見たことのある作品も私としては惹かれない。この書を読んで惹かれるようななったということはできないが、今後ロートレックの作品を見る機会があれば、もう一度読み直してから鑑賞してみようと思う。
この書物で気になることは、たぶん世代の影響だと思うが、高階秀爾氏は「遺伝」ということに画家の性格の起源を求める。例えばゴーガンでは「ゴーガンのこの強い熱狂的、行動的性格はおそらく母方の祖母から受け継いだものであった。」という一文に現れている。他の画家でもこの家系、遺伝的要素が性格を決定しているような記述がある。私はそれを否定するだけの素養はないが、遺伝的要素ではなく家庭環境、両親の性格により子どもの性格は大きく左右されると考えている(反発も含めて)ので、そのように解釈を変えて読むでいる。ひょっとしたら絶版の理由もここら辺にあるのかもしれない。
さて、残りはボナール、デュフィ、ルソーの3名とあとがき。明日中に読み終えたいと思っている。
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