ハインツ・イグナツ・フランツ・ビーバー(1644-1704)は、ハプスブルグ家が支配していたプラハ北方(現在チェコ)に生まれている。17世紀のドイツバロックを代表すると言われている。
ここにおさめられたいる「ロザリオのソナタ」は学生時代にバロック音楽を聴かせてくれた小さな喫茶店(音響装置は立派であった)で幾度も聴いた。ただし全曲を通しではなかったと思われる。ここにおさめられている「8つのヴァイオリン・ソナタ」の第5番、第16曲のパッサカリアと第6番は耳に残っている。しかしレコードを購入するには資力が足りなかったし、現在もこの曲集全体を聴いてはいない。
このCDは1995年に発売なので、それ以降の購入である。
この煌びやかで華やかな音色に昔はとても惹かれた。今はあまり聴くことも少なくなってしまった。実に久しぶりに聴いてみた。ハープシコード、オルガンとの掛け合いの響きの美しさを感じている。また「ロザリオ・ソナタ」の第6曲のパッサカリアと第6番のソナタの2曲の静かな音色に惹かれる。
ずいぶんと趣の違う曲を揃えたものである。
この表紙は有本利夫の「雲」。購入当時は知らなかった画家だった。
最新の画像[もっと見る]
- 新年を迎えて 12ヶ月前
- 謹賀新年 2年前
- 「渡辺崋山」(日曜美術館) 5年前
- 謹賀新年 5年前
- 謹賀新年 6年前
- 「ものの本質をとらえる」ということ 7年前
- 台風18号の進路が気になる 7年前
- 紅の花 8年前
- 「ゲルニカ」(宮下誠)読了 8年前
- 国立近代美術館「コレクション展」 8年前