Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

医薬分業とはいうけれど‥

2023年06月22日 19時10分26秒 | 思いつき・エッセイ・・・

 病院までの往復は雨が降っていなかった。帰宅後に本降りの雨になった。もしも薬局に寄っていたら持参した小さな傘では濡れたと思われる。かかりつけの薬局は片道15分程の歩き。
 すぐ近くの薬局でも処方してもらえるが、待合室が極めて狭いうえに、薬剤師の説明が薬の説明ではなく、病状の聞き取りという不思議な薬局である。緑内障の薬を処方してもらいに行くと点眼薬の点眼の仕方ではなく、「眼圧はどのくらいか」「視野検査はしているのか」など眼科医とのやり取りのような質問をされる。一日2回の点眼の間隔やら、点眼を忘れたときの対処方法、他の点眼薬との関係など、薬剤師らしい説明は聞いたこともない。緑内障の点眼薬は内服薬でも影響のある薬が存在するらしいが、その点の注意も聞いたことがない。
 医薬分業、というのは私はいいことだと思っている。薬剤業務が医療システムの中で重要な役割を担っており、それがきちんと位置づけられる出発点として評価している。薬の無駄や相互作用のチェックなど果たしてもらっているところは有難いと思っている。
 残念ながら直接患者と接する場面では、それが発揮できていないと私に思われるところが多々ある。病院では医師は個室で診察し、病状を他の患者に聞こえないように聞く。しかし狭い薬局で小さな衝立で仕切られただけのカウンターで、「この皮膚科の塗り薬はどこに塗るようにいわれましたか」などと大声で聞く薬剤師に驚いたことがある。
 患者が男でも女でも大勢の人前で言いたくない部位もあろうかと、質問された患者にいたく同情したこともある。私も血圧の薬を処方してもらった薬局で、「血圧はどのくらいですか」と聞かれて「処方箋を書いてくれた医者に聞いてくれ」と答えたことがある。
 そして医薬品を記載したシールは自分で手帖に貼ることにしている。斜め、頁飛ばし、はみ出しなど、忙しそうな薬局ほどイライラが募る。
 こんな文句ばかり並べると、性格の悪いオジサンといわれそうだ。私も現役の時はぞんざいに振舞って、直後からおおいに反省したことが幾度もある。しかし人は忙しすぎるほどどうしてもぞんざいになる。
 こんなことが続いたので、私は薬局も、それなりに空いていて、待合室が広く、カウンターの大きめの薬局を選んだ。薬剤師も事務員もゆとりのあるふるまいをしている薬局がいい。そして顔なじみになるような、かかりつけ薬局があったほうがいいと感じている。



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