私はおにぎりがとても好きである。しかし食べる機会はあまりない。また最近は美味しいおにぎりにとんとお目にかかっていない。私の「おにぎり」へのこだわりを記載してみる。他人から見たらシャカリキになるほどの切実さはないのは承知している。
学生時代はおにぎりを時々自分で作って食べた。どこかに行って食べるためではなく、自分で作る夕食時に、炊飯器で出来立てのご飯を使って、おにぎりを時々作っていた。家の中で食べるのである。あるいは朝の食事用に前の晩に作ることもあった。熱いご飯で手が赤くなるのが意外とおもしろかった。そして意外と塩加減が難しいことも知った。俵型のほうが上手く握れた。
最近はあまりに軽く握るおにぎりばかりがもてはやされる。おにぎり=お握りと理解している私は、しっかり握ったおにぎりが好きである。持っただけで崩れてしまうような形を作っただけのものは私に言わせると、おにぎりではない。まがい物である。
表面は軽く塩味がないといけない。私の好みの具材は、焼き鮭、鰹節、昆布・海苔ならびに葉唐辛子の佃煮。味噌を軽くご飯にまぶして握ったものもいい。おぼろ昆布で巻いたおにぎりは評価が分かれるが、私は嫌いではない。ただし崩れる前に嚙み切れる程度に薄く巻いたもののほうがいい。
海苔は、直におにぎりに巻いたもの。分離してパリパリのまま食べるのは好まない。特にほとんど握っていないおにぎりでは、海苔に引っ張られて崩れやすくなる。巻いてあれば、柔らかくなっており、おにぎりは崩れにくくなる。
崩れにくく、食べやすいことが大切であるから、具材はご飯にちゃんと包んでなくてはいけない。具材が外に顔を出しているのは、おにぎりとはいえない。
昔、パリパリの海苔をビニールの包装の間に挟んでコンビニで出回ったころ、こんなのはおにぎりの恥、だと思った。しかしそういうおにぎりしか店頭に並ばなくなり、コンビニやスーパーのおにぎりからは遠ざかっていた。しばらくしてご飯に直に巻いているおにぎりが復活して、とてもありがたかった。
おにぎりは現在では、お酒を外で飲で、酔い覚ましのために遠回りして歩いて帰るときにコンビニやスーパーで購入して食べることが多い。
そのときも、ビニールで包んであるおにぎりを自分なりに再度強く握りなおしてから食べることにしている。
店で販売しているのは三角形のおにぎりばかりである。三角形も悪くはないが、私は俵型のおにぎりのほうが食べやすいと思う。三角形だと、崩れやすく、丸く歯形が残る。俵型ならば、歯形の後をあまり目立たないように頬張ることができる。しかも片手で食べることが出来る。三角形だと両手で頬張らないと口の両端からはみ出して崩れやすい。作るのは面倒かもしれないが、私が作るときは俵型のほうが多い。
買って食べるときのおにぎりも、しっかりと握った俵型で、海苔が直にご飯に巻いてあるもの、具材が見えないようにご飯できちんと包んであるものが店頭にあるとうれしい。
おそらく奥様に拵えてもらったおにぎりよりも、自分が握ったもののほうが、至福の出来なのかもしれません。しかし、おにぎりは喜びですな。間違いなく血糖値は上がりますが、私も、真夜中、握りたい。この文章はまさしくおにぎり永遠のためのものである。
間違いなく私の握ったおにぎりが、自分には最高の味です。
最近は深酒の帰り道、うどんを食べることが多くなりました。理由は居酒屋の傍のスーパーのおにぎりのごはんが固くておいしくないこと。うどんを見直しています。
血糖値があがらないように気を付けます。